2006年北海道(道東)釣行記

昨年は調子をくずして道東には来られなかったので、2年ぶりの釧路川でのアメマス&知床でのカラフト鱒釣りになりました。残念ながら大雨の影響で釧路川は大増水のきついにごり、知床は海水温が下がらないのでカラフトが岸寄りできないでいるというコンディションとしては良いとは言えない状況でしたが、元気になって再びドリフトボートと知床のカラフト鱒釣りができたのはとても嬉しいことでした。今回は北海道釣行というより、北海道食べ歩きの様相を呈してしまったのですが、食べた話はくまのブログに譲って、釣りのお話だけをしようと思います。

2006年8月20日・21日 釧路川

さちこ:2匹(アメマス、エゾウグイ)、くま:2匹(アメマス)
使用タックル さちこ:スーパースティンガー72、シマノ TwinPower Mg C3000、X-TEX トラウト 6lb
         くま:スカジットデザイン SP-600HQ PR、シマノ TwinPower Mg C3000、X-TEX トラウト 6lb
ヒットルアー D-コンタクト63 TS・ブルーバック・赤銀

20日、前日までの雨の影響で釧路川は大増水の上に茶色く濁っていました。派手なルアーをつけても人の目では30cmも見えないほどです。おまけに流速もとても早くなっていて、なまじのミノーでは流れに負けて回ってしまいまったく泳ぎません。
少しでも水がきれいな所をと、ガイドのTeddyさんが釧路川の中流域でも普段のコースより上流に案内して下さったのですが、魚もどこかに非難しているのか、ルアーを追う姿は残念ながら一度も見えませんでした。
そんな中、くまが出会いがしらの一発。小さいですが本日唯一の釣果となるアメマスをヒットさせました。

その後、終了の少し前にアメマスの群れにあたったのか、川幅が少し広がったあたりでくまがアメマスを3匹次々にヒット。でも、ボートの直ぐ近くでヒットしたのと、食いが浅かったので痛恨の3連続バラシ。この状況下でせっかく魚がいるところへ案内していただいたのに...。

私にいたってはとうとう1度のアタリさえないまま、この日の釣行は終了となりました。
明けて21日、中流域の上流部では水色もわずかに改善し、水位も落ち着いてきていました。今日は昨日のリベンジからということで、昨日のコースの半分くらいのところからスタート。

今日はくまがTeddyさんに無理をお願いして私を前に座らせてもらいました。ガイドさんの席はボート中央のやや後方よりにあり、その上くまが後ろに座ると後ろが沈んでボートのへさき上がってしまい、コントロールが難しくなってしいます。増水で流速が上がっていることもあって、このバランスの悪い状態では無理という事で、昨日はくまが前に座っていました。

ガイドさんは可能な限りボートの側面を流れに向けて、前の席も後ろの席もキャストがしやすいようにしてくださるのですが、どうしても後ろの席はキャストの方向が制限されがちになるのでやはり前の方が釣りやすいのです。
昨日の3連続バラシのポイントの近くに来たところで、ところどころボートを止め、丁寧に探らせていただきました。そして私にもようやくヒット!
今年も釧路川のアメマスの顔を見ることができました。

うれし~。
ちっちゃくてもネイティブの魚は美しい。
斑点のくっきりしたきれいなアメマス、サイズは35cmくらい。
とても元気に流れの中に帰って行きました。
続いてもう少し下ったところで、くまがリベンジ成功。
まるまると太ったグットサイズのアメマス、50cmくらい。。
斑点がややピンクがかった美しい魚でした。
途中ボートを止めて岸に上がりちょっと休憩。
ついでに岡っぱり。
この日も、中流域でも釧路湿原に入る辺りからは水の濁りがきつくなり、流速も上がり、流下物だらけとなりました。

今回の釣行では秘密兵器としてJUNミノーを持っていきました。もちろん流れに負けないすばらしい泳ぎをしてくれたのですが、二つの理由であまり多くの時間使うことができませんでした。ひとつには、私がJUNさんにお願いして作っていただいたのがディープダイバータイプだったので、今回の増水&流速が増した状態では水の抵抗が大きすぎて使い続けるのがしんどかった事。同じような理由でシュガーディープやテリージャークなどのミノーも使うことができませんでした。もうひとつは、水の濁り。もともと釧路川の中にはかなりの倒木があります。普段であれば水はクリアなのでどこに障害物があるかは見えるのですが、今回は本当に何も見えない状態でした。たいていの倒木はTeddyさんが位置を教えてくださるのですが、大増水のために倒木の頭まで隠れてしまって細かい位置まではわかりません、また今回の増水でできた新しい倒木にボート直近で根掛かりしてあやうくロッドを折りそうになったりもしました。ですから...ロストが怖くて投げ続けることができませんでした。(JUNさん、ごめんなさい。)

こんなものがヒットしたり...。
そして終了間際に、ライズを発見。
カラフトか? と、大きく張り出した柳の枝の下にミノーを流し込んでみごとヒット!と思ったら、

うっ、うわぁぁぁぁ。 また今回もアガリ「う」かい!

この魚、巨大だったんですよ。でも、Teddyさんに乗船拒否されてしまいました。

コンディションの悪い中、それでも私たちに釣らせてくださったTeddyさん、どうもありがとうございました。



2004年8月22日 知床半島・クズレ滝

さちこ:1匹(カラフト鱒)、くま:ボウズ
使用タックル さちこ:umfウエダ スティンガーラックス82、DAIWAセルテート2500、ファイヤーライン18lb
ヒットルアー タスマニアンデビル 13.5g ピンク

民宿本間に入り今年のカラフトの状況を伺いましたが、まだ今年は全然魚が来ていないとのことでした。水温が高くて岸寄りできないでいるそうです。定置網でもあまり水揚げが無いようです。

何はなくとも、おかあさんのおいしい晩御飯。今年もメンメ(キンキ)の湯煮に出会えました。一つまみの塩を入れて15分海洋深層水で煮るだけで、こんなにおいしくなります。
一夜明けて今回も天神船長の英人丸でクズレ滝に渡していただきました。

船長が滝のある岩場の方がいいと教えてくださったのですが、足場が高く滑りやすいのでそこには行けませんでした。いかれた方々は、浮きルアーやエサ釣りで大漁だったようです。

魚の姿はまったく見えなかったのですが、湾中央部で私のルアーが根ガカリ? かと思ったのですが次の瞬間「えっ!魚?」
知床の神様がよく帰ってきたねと、ご褒美をくださいました。
今年のクズレ滝はなぜか昆布が大繁殖。

昆布の海に向ってルアーを投げるくま。結局その後魚の群れを見つけることはできませんでした。



2004年8月23日 知床半島・モイレウシ

さちこ:2匹(カラフト鱒) くま:1匹(カラフト鱒)
使用タックル さちこ:umfウエダ スティンガーラックス82、DAIWAセルテート2500、ファイヤーライン18lb
ヒットルアー タスマニアンデビル 20g 銀&蓄光ピンク、13.5g 赤金黒線、Answer 16g 銀ピンク

午前3時をまわったところ。英人丸の天神船長を待っているところです。英人丸は夜が白みだすころに出船します。
朝のゴールデンタイム。
英人丸で早く連れて行っていただいたので、河口のいい場所に入ることができました。そして明るくなる前のお祭りタイムを楽しむことができました。
当日ご一緒だった親子連れさん。
けんた君(8歳)カラフトデビューにして2キャッチ。
将来りっぱな釣り馬鹿に育つことでしょう。
親子連れさんの魚を狙うのらきつね。関東などの管理釣り場でのらネコがうろちょろして魚を狙うことがありますが、ちょうどあんな感じです。ストリンガーにつけた大きなカラフトを咥えて逃げようとしました。

追いかけようとしたさちこはみごとに砂浜にダイブ。結局今日は4回コケてはらばいになりました。(だってコダックは転びやすいだぁ)
仲の良いかもめ。
魚はあまり釣れませんでしたが、知床のすばらしい景色の中での釣りはとても贅沢な気分です。
朝しか釣れないと思っていたのですが、くまが目の前をカラフトが通ったというので、ちょっとやる気をだしたらいいサイズのオスが釣れました。 とくい!
群れは入っていないのですが、時々単独で河口めざして入ってくる魚がいるようでした。この魚もそういう中の一匹。
せっぱリのけっこういい魚でしょ。かっこいいカラフトでした。
でも、まだまだあれはお子様サイズだということがわかりました。まるでアキアジ(白鮭)みたいな丸々太ったカラフトです。まだまだ知床は奥が深い。

今年はカラフトの回遊がとても遅れて漁師さんもこんなのは初めてだ、とおっしゃっていました。来年はどうかな?楽しみですね。


付録: 今回の北海道食い倒れ