どうも小さなネタは、Blogの方に書いて済ましてしまうので、気がついたらコダック観察日記をもうずいぶん更新していなかった。これはいけないと、今日は日記の方に書くことにします。
くまとコダックは半日の夏休みを取って、泊りがけですそのフィッシングパークのナイターを楽しんでいた。夕マズメはさすがに大きな魚がバシバシかかるが、陽が落ちて暗くなると、爆釣モードもおしまい。そうなると喉が渇いているのが気になる。「ちょっとお茶買ってくるね」とコダックが受付に向かってから、しば~~~らくしてコダックは、お茶を3つ持って戻ってきた。
「ねえ、くま~、聞いて。とっても大変だったの」 コダックは訴えだした。
「受付の横の自動販売機の所へ行ったらね、まだ直っていなかったの。まだ直っていないんですかって場長さんにうかがったら、『ごめん、先週一度直ったんだけど、またいっちゃった』だって。だからね、しかたがないからバーベキュー場のところまでいったの。」
ふむふむ、だから時間がかかったのか。
「そしたらね...そこで100円玉を持っていないことに気がついたの。バーベキュー場の自動販売機は千円札が使えないの。しば~らく、どうしようか、どうしようか悩んだんだけど、しかたがないから受付まで戻ったの。」
それは大変だったね。
「そしてね、場長さんに100円玉が無くて買えなかったって千円札を出したら、場長さんに大笑いされた。ねえひどいでしょ。お客さんがお茶買えなくて困っているのに、そんなにワハワハ笑うことないじゃない。それとも笑われるようなことしたかなぁ。」
うん、笑われるようなことだよ。(無言でつっこみ)
「それでね、両替してもらった100円玉にぎりしめて、また自動販売機のところへ行ったの。お茶買いましょ、って100円玉をチャリンって入れてお茶のボタンを押して、受け取り口からお茶を取ったら......熱かったの。 下の一段はホットだったみたい。」
はぁぁぁぁ (溜息)
「それでね、3つ持ってきたの。」
ロッドとタックルバックの他に手に2つの冷たいお茶と、脇に熱いお茶を挟んで持ってきたコダックは、冷たいのを1つくまに差し出してそう訴えた。
「ありがと」 くまはコダックから冷たいお茶を受け取り、一口飲んでそういった。
自分もお茶の缶を空け、ゴクっと一口お茶を飲んだコダックが、ゴホッ、ゲホゲホゲホと急に咳き込み出した。慌てたコダックは、お茶を息の方に入れてしまったのだ。
コダックは今日、自動販売機にいぢめられてしまった。
今年で暮れから年越しをKFSでするのは3年目。なんかホテルで新年を迎えると、新年らしいことをせずに正月を過ごしてしまう。しかし今年のコダックは一味違った。あの難しい状況で、お年玉のタグフィッシュを釣ったからか?いや違う。きちんと今年の目標(モットー)を決めたのだ。偉いぞコダック。
さて今年のコダックのモットーは、「怒涛の○×△■」。○×△■には色々な言葉が入るらしい。怒涛の放流魚連続ヒット。怒涛のホールケーキ1個喰い。怒涛のガーリックトースト1本喰い。と、まあ、迫力とインパクトのある一年を送りたい、ということだとしておいてあげよう。
でも実際にコダックが口にした言葉は、怒涛の一○×(あまりのお言葉だったので、伏字にしかできません)。コダックおまえなぁ。一○×だけでもそうとうなのに、それに怒涛のという形容詞はあんまりだろう。
どうやらコダックは、深く反省しているようだ。 コダックは今年もとても頭が痛かった。
以前くまのブログの「菊姫」の記事へのレスポンスで、はしうらさんに「なぁ~~んだ、早とちりでした(よく読めばそう書いてありますね。はっ、まるでコダックさんみたい・・・)。」と言われてしまったコダックは、大変不本意であった。「ちがうだ、ちがうだ、そりゃわたしはおおぐぃめだし、なんでもないところでよく転ぶけど、デコ*ンさんみたいに写真だけ見て書いてあること全然読まないなんてことないだ。はしうらさんこそ、デコうらさんだだよ。」と言っていた。
しかしそんなコダックも、今日自分がデコックであることを認めざるを得なかった。MIZU*O銀行のオンラインバンキングを申し込んだコダックは、銀行のホームページで、指定した第1暗証を入力した後、銀行から送って来た書類に書いてあった6桁の第2暗証を入力しようとしていた。でも、入力するフィールドには4桁しか入力できない。「どうして~」とコダックは混乱していた。どれどれとくまが入力してみるとちゃんと認証される。送ってきた第2暗証を見ながら、最初にM番目の数字、次にN番目と6桁の中から4桁を選んで順に入力していった。「どうしてくまがやるとちゃんとできるの? どうして素直に入力しちゃいけないの?」と、コダックはご不満。
「ほら見てごらん」とくまが入力画面を指差すと、そこには赤字で何番目の文字を入力すればいいかが書いてある。「読んじゃいねぇ。」コダックはそうつぶやいた。「こんな小さな文字読めないだ~。」とコダックはだだをこねた。
1件送金を行ったのちに、もう一件送金を行おうとしたコダックの目の前には、また第2暗証の入力画面が出てきた。「え~と最初はM番目だだね」とコダックは注意深く入力を行い、「送信」。 ...第2暗証が違いますとのエラーメッセージがまた表示された。くまがやってみると、今度もちゃんと認証される。コダック、おまえ、何番目っていうのが数えられないんだね。ひとつ、ふたつ、たくさんだから...(溜息)。
MIZU*Oの認証システムは、どうやらコダックフレンドリーではないらしい。
コダックは今日も頭が痛かった。
このところ朝晩冷え込むようになった。うっかりしていると寝ている間に身体を冷やして朝起きた時肩がぱんぱんに張っていることがある。風邪をひいてはいけないので、身体を冷やしすぎてはいけない。今朝昨日KFSで釣ってきた魚を調理するために、1階の台所に下りていく際、コダックは苦労して長袖のタートルネックのシャツを引っ張り出した。くまもコダックも同じものを持っているので、どちらのものか判別しなければならない。ところがXLの法則、Mの法則というものが存在して、くまが引っ張り出すとなぜかコダックのもの、コダックが引っ張り出すとなぜかくまのものを出してしまうことが非常に多い。今朝もコダックは引っ張り出したシャツを首を傾げながら身体の前にあててみて、「これちっちゃいからMだよね」と言った。コダック、ちょと違うんじゃないか?と言いたい気持ちを抑えて、「見てみればいいじゃないか」とくまは答えた。「これ書いてないんだもの」コダックは文句を言ったが、くまが書いてあるというので、襟のところのタグを見て、「書いてあった」と喜んだ。そして次の瞬間...コダックは言った。「XXLって書いてある」。
コダックや、いつそんなに育ったんだい? コダックはちょっと恥ずかしそうだった。
コダックは今日も頭が痛かった。
今回の北海道釣行中、防蚊の帽子をした上にしっかりと顔にも虫除けをかけていたのに、メガネの上からかけてしたったために額と瞼の上をアブにさされて右の瞼が腫れあがってしまった他には、さして大きな事件には見舞われなかったコダックであったが(これが大事件じゃないのくわぁ)、最終飛行機に乗る直前にコダックの神様は本領を発揮した。
今回の北海道釣行でまだアイスクリームを食べていなかったコダックは、新千歳空港の13番搭乗口の前の売店で、ソフトクリームを食べるだか?と、くまに言ってもらって大喜び。「くわぁっ、くわぁっ、くわぁ~」とさえずった(ちなみにコダックの地鳴きは、「こだ~、こだ~」)。くまがメロン味を頼み、コダックはバニラを頼んだ。店員さんがまずくまのメロン味のソフトクリームを手渡して、コダックのにとりかかり、困った顔をしてこちらを向いた。「すいません、機械が調子が悪くて出ないのですが、どういたしますか?」 別の登場口の近くにもソフトクリームを売っている売店があるのを知っているのを知っていたくまは、即座にそれではやめますと言った。売店を出る時、店員さんは申し訳なさそうに「もしお時間がございましたら、11番登場口の前にも売店がございます」と言っていた。くまとコダックは、「ネタだか?」と話ながら11番登場口に向った。コダックは、「また同じことがあったらね。わたし確率に偏りのあるタイプだから、打たれ強いの」と言っていた。
11番登場口の前の売店でソフトクリームを頼むと、やっぱり店員さんはこう言った。「大変申し訳ございません。ただいま機械の調子が悪くてソフトクリームが出てきません。13番登場口の前にも売店がございますので、そちらへ行っていただけませんでしょうか。」 「今、13番登場口の前から来たのですが...」 コダックがそう言うと、二人いらした店員さんは互いに顔を見合わせて、はっと息を呑んでいた。 「私の神様強力だから...」 コダックはくまにだけ聞こえる声でそう言った。
結局JALの登場口からANAのエリアまで歩いてコダックはソフトクリームを買うことができた。JALの売店よりソフトクリームの山が高かったので、コダックはご機嫌だった。
コダックは今日も頭が痛かった。
普段管理釣り場にしか行かないくまとコダック。第一に管理釣り場には魚が沢山いるというのがその理由ではあるのだが、もう一つの大切な理由は、自然の海や川での釣りは結構危ないからである。コダックはアヒルのような黄色い鳥だから水は大丈夫だろうと思う方もあるかもしれないが、コダックが上手に泳げるかどうかは定かではない。きっとゴルダックに進化しないとだめだと思う。そして、コダックはとてもこけやすい。ちょっと目をはなすと、なんでもないところでこけて、痣を作っている。
北海道釣行4日目、知床半島のクズレ滝の岩場は危ないので(そうだ、コダックいい子だぞ)、今日は砂浜があるモイレウシに渡してもらった。とはいっても砂浜まで下りるところは、丸い石ごろごろ。まだ暗いうちに砂浜まで釣りの荷物を持って降りようとしたコダックは、丸い石に足をとられて、こけっ。石に膝をしこたま打ち付けてしまった。血こそ出なかったものの、膝に大きな痣。こだっく大丈夫くわぁ?
やっと砂浜に降りたコダック。水場は危ないのであまりウェーディングはしない(そうだ、ほんとうにいい子だコダック)。カラフト鱒を探して一生懸命キャストを繰り返すが、どうもあまり鱒の群れは入ってきていないようだ。ご一緒した親子連れさんとコダックが釣りに気をとられていると、どこからか野良きつねが現れて親子連れさんの荷物を狙っている。こっそり荷物に近づき、ビニール袋をひっぱりだそうとした時、コダックはそのきつねに気がついた。「こら~だめ~」コダックは叫びながらきつねの方に2、3歩あゆみよろうとして、本日2度目のこけっ。コダックや、叫べば逃げるから走り寄らなくてもいいんだよ。まずは大声を出してごらん。本当に1つの事に気をとられると危ないんだから。砂浜でよかった。
しばらくして親子連れさんが荷物を置いたまま、浜の中央に移動。そしたらきつねが戻ってきて、親子連れさんが釣った大きなカラフト鱒(ストリンガーについて川の水にいけてありました)を咥えて逃げようとした。くまが気がつき大きな声を出すと、コダックも「それはだめ~!」自分が釣った魚が獲られたかのように大慌てで竿を持ったまま駆け寄ろうとして、砂浜でダイブ!どしゃ。まるでカエルのように手足を曲げて砂浜の上にべちょ。 もうコダックの事が心配で、くまは釣りどころではなくなってしまいました。荷物の側に腰をかけてきつねを警戒しつつ、目はコダックの方に釘付け。
終了一時間半前、雨も強く降ってきたので、コダックを誘いもう釣りは終りにして帰りの渡船を待つことに。「くま~、心配した? おとなしくしているからもう大丈夫だよ~。おそばにいるよ~。」とコダックはちょっと反省。
時間通りに迎えの船が来たので、くまも少し安心。危ないのでまずコダックを船に乗せて、くまは荷物を運んで船の中のコダックに渡す。釣り竿、タックルボックス、釣った魚をいれた手製のクーラーボックス。もうこれで全部だから安心。そして船の中で船長さんにいただいた大きなお魚をビニール袋に入れ、座れるところに戻ろうとしたコダックは...船の底に横に渡した骨に足を取られて...船の中でみごとに、またカエルのように腹ばい。くわぁぁぁ。幸い他の乗客の皆さんの竿の上に乗って竿を折ることもなかったし、乗客の皆さんが釣った大量の魚とお友達になり、服をイクラの汁だらけにすることも無く、むっくり起き上がったコダックは言った。「本日4回目」。コダック...おまえ...。
宿に帰ってコダックの手足をみると、いくつもの大きな痣(本人が気がついていなかったのも含めて)。コダック本当に危ないだ、きをつけなくちゃいけないだ。くまははらはらだっただよと言うと、大丈夫だよ、そんなにひどい怪我はないだという。だってあんなにカエルのようにダイブして...「カエルだか?カエルだか?ケロッグだか?」とコダックはいたって無邪気。コダック、お前...それを言うならフロッグ。ケロッグは朝食の食べ物!
コダックは今日はとても痛い一日だった。しんぱいだよぉ。
くまと歩いている時は(本当にその時だけくわぁ?)コダックは油断しきっている。そのため、なんでもないところでよく躓くし、近くを通る自転車や車に気づかないことも多い。だから、危なそうなところでは、引き綱のかわりに、くまはコダックのズポンのベルト通しに指をひっかけておく。そうすればなにか危険があれば、しっかりと引っ張ることができる。
KFSと表通りをむすぶ道は細く、車が来ると危ない。だから今日もくまはコダックのベルト通しに指をかけていた。コダックはしふぉんをまねて、ひっぱりっこしようよと前に出た。とうぜん腰の部分が引っ張られる。「ちゃんと横について歩かないといけないんだよね。 そうじゃないとお腹が絞まっちゃうから。」 コダックはちょっと嬉しそう。 と...そう声にだして...、コダックは考えた。 「何! 腹がしまる(締まる)???」 次の瞬間、コダックは突然ダッシュ! 「腹がしまる、腹がしまる」。
コダック、実はおまえ密かに気にしていたんだね。最近のガーリックトーストの食べすぎ...。でも、くまが指を離してしまったら、おまえ間違いなくつんのめるぞ。
コダックは今日も頭が痛かった。
最近コダックの小ネタは、くまのブログのネタに。大ネタでとてもここには書けないネタは裏ページにあるコダックかんべんしてください日記に書いているので、どうもこのコダック観察日記の更新がおろそかになってしまっている。そこで傍から見ればとっても小ネタ、コダック本人からすれば、とってもショックなネタを一つ。
昨日炎天下のもと一日KFSで過ごしたくまとコダックは、ルートイン長泉でお泊り。さすがに夏の連休だけあって駐車場はいっぱい。1階も地下の駐車場にも入れられなかったので、わかりにくい細い道を通って第2駐車場に。それでも涼しいところでお泊りが出来てコダックは大満足。それにここの7時から食べられる朝ごはんは美味しい。昨日冷たい水をとり過ぎたコダックは注意してご飯も少なめ。油物も敬遠しました。それでもカレー美味しかった。
チェックアウトを済ませて駐車場に向おうとすると、ホテルの方が丁寧に「行ってらっしゃいませ」と声をかけてくださった。コダックは、なにか挨拶をしなくっちゃと咄嗟にに思い、そしてコダックの口から出た言葉は......... 元気のいい 「ごちそうさまでした!」 ハ、ハゥ! そ、そうじゃないだろう!
コダックは今日も頭が痛かった。
それはさ、トリだからしかたないんだよ。3歩あるくとみんな忘れちゃうんだよ。不覚にもコダック観察日記ファンのあいちゃん(Big Fight松本の看板娘)にハゥと息を呑むところを目撃されてしまったコダックは、小さく溜息をついた。でもよりにもよって、最後の日に、よりにもよって、「妹がコダック観察日記はげしく読んでいるんですよ。『あいちゃん、読んだ』って言ってくるんですよ」とあいちゃんに言われ、気恥ずかしく思っていた直後に...。 この北海道の旅行中、コダックはとっても運がなかった。どうも物忘れ失い物の神様がはしゃいでいらしたのか、次々と物が見つからなくなったり、なくなったりした。そもそも最初の日のあれがいけなかったのだ。
6月29日、朝早い飛行機で千歳に着いたくまとコダックは、レンタカーを借りて Big Fight松本に来ていた。ここはロケーションも最高で、ここで生まれ育ったネイティブの魚がいて、適度に難しく、そして一度ヒットすればものすごい引きを楽しませてくれるコダックが大好きな釣り場だ。釣りの支度をしていて、くまが防蚊のジャケットと帽子、それに手袋をつけているのを見たコダックは言った。「くま~、私の手袋はどこ」 「え?知らないよ。くまは自分の分を鞄に入れてきただけだもの」 「え~酷い。2つ一緒に置いてあったじゃない。自分のだけで私のは持ってきてくれなかったの」 コダックはぷんぷん。ただでさえコダックは体温が高めなのか虫に好かれる体質。それでいて肌が弱いので一度刺されると大きく腫れあがってしまう。おまけに北海道の薮蚊はとても強力なので防蚊はとても大切。結局手袋がなかったためにコダックは手の指を刺されてとても痒い思いをした。それになんと防蚊ズボンの中に蚊が入って、足まで刺されてしまった。
そして今日7月1日、コダックはとってもついていなかった。昨日巻いた3ポンドの糸が糸むらにあたってしまったようで、とっても簡単にぷちぷちと切れ、良く釣れる大切なルアーを何個もなくしてしまった。魚とファイトをして切られたのならともかく、1つは釣竿につけて移動している最中にいつの間にかなくなっていた。1つはキャストしようとして後ろに竿を振り上げた時に後方に飛んでいってしまった。そしてもう1つは魚がくった瞬間に、何の力も加わらないのにぷち。もうコダックは完全に泣きが入っていた。「くま~、酷いだ酷いだ糸むらにあたっちゃったみたいだだよ。1ポンドの強さもないだ。大切なルアー何個もなくしちゃっただ。もう釣れないだよ~。悲しいだ、悲しいだ。」 コダックは完全に落ち込んでしまい、くまがいくら「また絶対に探して買ってあげるから」と言っても、すんすんしていた。コダックの機嫌は、朝ごはんをたべるまで直ることがなかった。コダックが「釣れないだ~」と悲しんでいるので、その後ずっとくまはコダックの側についていた。とても微妙なもので、同じルアーを結んでも、くまには釣れるのにコダックには釣れない。落ち込んでいるので、引き方が普段と違ってしまっているのかもしれない。「くまは大きいのが釣れるのに、わたしはちっこいのばっかリだだよ。釣りたいだ、釣りたいだ。とっても釣りたいだよ~。」 コダックはまだ落ち込んでいる。とってもかわいそうだ。くまが、それじゃあこの竿でつってごらんとくまの竿を渡すと、なんと一撃。普通より大きなサイズがかかった。「微妙なものだね、色が違っただ」 コダックのご機嫌は少しよくなった。 同じ色、同じサイズのルアーを付けて、コダックはとことこと魚を探しにいった。 コダック、現金でかわいいじゃないか。 しばらくすると、コダックがこちらを見てなにか言っている。こ、コダックまた何かあったのくわぁ? 近くに寄っていくと、今度はヤスリと、スプリットリングピンセット、それにラインカッターがピンオンリールから落ちてどこかでなくしてしまったらしい。喜んで遊んでいると思ってちょっと目をはなすとすぐに泣きが入っている。
そんなついていないコダックにも最後にちょっとだけいいことがあった。Big Fight松本での釣りを終え帰り支度をしている時だった。ベストに付けていた小物をタックルバックにしまっていたコダックは、ベストのポケットを探り、なにか柔らかいものが入っているのを発見した。なんだろう?コダックはポケットを開けて......防蚊手袋が入っているのを発見した。 ハウッ! コダックはびっくりして大きく息を呑んだ。 それを発見したのはコダックだけだったはず...だ。ポケットの中だもの。誰にも見えていない...はず。 で、でも... その時コダックの耳にあいちゃんの嬉々としたした声が届いた。 「ネタ! ネタなんですね。」 あいちゃんは目をきらきら輝かせ、何が起こったのかを確かめようとしていた。ああこれでまた1人、コダック観察日記に書いてあることが脚色無しの真実であることを知ってしまった人が増えてしまった。いや違う、2人だ。あいちゃんは妹のかなちゃんに、生コダック見ちゃったと自慢するにちがいない...。
コダックは今日も頭が痛かった。
「くわぁ、くわぁ、くわぁぁぁ!」 早朝、KFSに行く支度をしている時、コダックの悲鳴が響きわたった。
「くま、くま、大変。携帯電話が壊れた。昨日から充電していてね、ちゃんと充電が終わったランプが点いているのに、携帯を開いても画面が出てこないの。」
見るとコダックの携帯はまた充電器に挿してあった。しばらくしてまた携帯電話を取り外し、コダックは叫んだ。「ほらほら見て、全然画面が出てこないの。また携帯が壊れた~。どうしよう、くま~。」
しかたがないので、コダックから携帯を受け取り、開いて見ると確かになにも写っていない。どれどれと電源ボタンを押していると(その間1秒)、普通に Welcome の画面が上がってきた。
「あっ、画面が出てきた。壊れてなかっただね。」 コダックは大喜び。 「そっか、電源ボタンは押し続けなくちゃいけないんだ。そうなんだ。」
こ、コダックお前。もう携帯を持たせて何年にもなるのに、その間に機種も2回変わったのに。お前、電源の入れ方、落とし方も知らないんだね。そうか、機種に依存しない携帯電話共通の操作法も知らないで使っていたんだね。
「お前、電源の入れ方も知らないかったのか?」 くまが半信半疑でそう聞くと、コダックは、「くわぁ、くわぁ」 と歌いながら退場していった。くまにははっきり見えた。コダックの後頭部に『取説なんて読めるわけないじゃないくわぁ!」 という吹き出しが出ているのが。
コダックは今日も頭が痛かった。
最近話題の成分分析、コダックの成分は、
コダックの80%はやましさで出来ています
コダックの12%は言葉で出来ています
コダックの5%は心の壁で出来ています
コダックの2%は理論で出来ています
コダックの1%は成功の鍵で出来ています
そうか、コダック、お前最近食べすぎで○○が増加傾向にあるのにおやつが止められないことを気にしていたしな。やましいのか。
そこで今度は、ドラクエ成分解析にコダックを本名****を入れてみた。
****の59%はガンガンいこうぜで出来ています
****の32%はギガデインで出来ています
****の6%は賢者で出来ています
****の2%は勇者で出来ています
****の1%はバラモス戦でバシルーラで出来ています
ガンガンいこうぜ...、ギガデイン...。そうか、そうだったのか、そうだよな~。
コダックは今日もガンガンいっていた。
久しぶりに長野県へご旅行。コダックは大喜びで昨日の朝から油断のしまくり。メガネをサングラスに替えようとして、既にかけているメガネの上から度付きサングラスをかけてしまい、見えない、見えないと大騒ぎしたり、ラーメンを大慌てで食べたせいで、麺を鼻の方に入れてしまい、「変なの、なんか変なの」と言いながら、喉がいがらっぽかったらしく暫く咳をしていた。
今日、安曇野の翁で美味しいお蕎麦を食べた後も、何故かコダックは咳をしだした。「あれ~、変だな~。わたし風邪ひいちゃった?空気はいいはずなのに」コダックはふしぎそう。その時、くまの頭には一抹の不安が...「コダック、もしかして、もしかして、また鼻に蕎麦を入れてしまったのくわぁ?そ、蕎麦なのか、蕎麦なのか?やっぱり蕎麦なんだね。」 しばらく咳をした後、コダックはにこにこしながら言った。「くま~。やっぱりお蕎麦が出てきました。すっきり。 最近、こういうこと多いんだよね。」
その夜、くまは恐る恐るコダックに聞いてみた。「コダックや、おまえもしかして、麺類をすする時鼻から空気を吸っていないか? ちゃんと鼻の奥を閉じてすすっているよねぇ。」 コダックは不思議そうな顔をして、「そんなのわかんないだ」と言った。そうかコダック、おまえ意識はしていないんだね。「ちょっとそこでお蕎麦をすするマネをしてごらん」 コダックは、箸で蕎麦を持ち上げるマネをしながら麺をすするまねをした。くまがコダックの鼻に注目していると... やっぱり...コダックの鼻の穴の形は上の方が縮まり、下の方が開いた。「コダック、おまえ...やっぱり麺をすするとき鼻から強く息を吸っている。それじゃあ...」 コダックは不満そうに言った、「え~、そんなこと言われたってわかんないだよ~。」 コダックおまえ、生まれてからうん十年、そうやってお蕎麦をすすってきたんだね。
コダックは今日も頭が痛かった。
コンフォートイン・ニセコにお泊りをしていたくまとコダック。部屋に入ろうとしてカギを回したコダックは大パニック。「く、くま。カギが開かない。お部屋に入れない」見ていると確かに右に半回転させても何も起こらない。もとに戻し、左に半回転させてもなにも起こらない。それもそのはず、ここのカギは一回転させる方式。コダックや、ここでのお泊りはもう4回目だだよ。くまは心の中でつっこんでいました。「ほら、かしてごらん」くまはコダックが手を離した鍵をさらに右に半回転。「あっ!開いた。」コダックは一安心。そしてコダックは寂しそうに言った。「どうしてもカギとはなかよくなれないだだよ...。 カギ回しても開かないし、キーボックスにカギ入れると壊れるし...。 なかよくなれないだ~~~!」
後で聞いてみると、どうやらコダックは一般にどちら側にカギを回すと開くかを知らないらしい(もちろん例外はあるんですけど)。とにかく片一方に回してみて、だめなら反対方向に回してみる。それがコダックの方法論。そして本人曰く、いつも反対の方向に回してしまうらしい。うん、それじゃあ一回転回す方式のカギは一生開けられないだね。たまたまどちらかに半回転回した状態でカギが抜かれたいた時だけ、1/2の確率で開けられるんだね。くまはコダックに、1回転回す方式のカギがあることを教えてはいません。どうせ3歩歩いて忘れるのだから。コダックのカギとの戦いは、今後も続くことが予想されます。 (コダックや、取り合えず鍵は右から回すんだよ。そしてとにかく回らなくなるまで回してみるんだよ。そしたらもう少しなかよくなれるはずだから... by くまの心の声)
コダックは今日も頭が痛かった。
今日コダックは奈良子釣りセンターのジュースの自動販売機に2度も馬鹿にされてしまった。喉が渇いたコダックは受付横の自動販売機の所へ行き、100円玉をちゃりんと入れた。確かに100円が入り、音がしたのだが表示の窓に100円が表示されない。しかたなくコダックは払い戻しノブを回した。ちゃりん。確かに100円が落ちる音。だがしかしお釣りが落ちるところにコダックの100円は返ってこなかった。え~ん、100円たべられちゃった。コダックはがっかり。奈良子の神様の上司の渡辺さんに訴えると、3日前に自動販売機を取り替えたら、なんだか調子が悪いのだという。やさしい神様の上司はコダックに100円を返してくださった。コダックは100円はいいから、放流してと神様の上司にお願いしたのだが、「それはダメ」とダメを出されてしまった。コダック大ショック。放流魚が釣りたいのに~~~~。
どうも自動販売機の調子が悪いらしく、何人かの方が自動販売機にコインを食べられてしまっているらしい。引っかかっているだけだから、上からお金を入れるといいとか、100円から入れるといけない、10円から入れればいいとか噂がとんでいた。暫くして、コダックはもう一回チャレンジ。ちゃんと前の人がジュースを買えているのを確認したコダックは、自動販売機のところへ行き、こんどは細心の注意をしてコダックは10円を入れた。ちゃりん。ちゃんと10円の表示が出た。やった~。今度は大丈夫だだね。コダックは一安心。でも、ここで安心すると良くないことは経験上知っているコダック。もう一度10円を入れてみた。ちゃりん。表示は20円に変わった。コダックはもう一安心。後は100円を入れるだけだだよ。コダックは最後の100円を入れた。ちゃりん...... えっ! 何も起きなかった。表示は20円のまま。「神様~~~~」
コダックはしかたがないので、受付にいらした神様の上司の奥様とおぼしき女性に訴えた。「あのぉ。また自動販売機に100円たべられちゃったんですけど。」 「あらあら、新しい自動販売機、どうも調子が悪いのよね。ごめんなさいね。」 「前の方はちゃんと買えたようなんですけど、私はまた100円食べられちゃいました(コダック、しおしお)」 「あら、そうなの? 人を見るのかしら。(悪気が全然ない)」 コダック、ぐわわわわぁぁぁん。か、神様、この自動販売機はカモを見て100円を食べちゃうのですくわぁ?
その受付の女性が自動販売機を開けてくださると、お釣りが落ちる窓の下にコインが何枚も落ちているのが見えました。どうも自動販売機の扉とお釣り受けの窓の間に隙間があり、そこからコインが落ちてしまていたようだ。無事100円を返していただいたコダックだが、コダックは考えた。このままこの自動販売機は暫くお客さんのコインを食べ続ける(落とし続ける)のだろうか、それともカモを見て、カモのコインだけを食べるのだろうか。奈良子の神様、お願いですから、自動販売機直してくらはい。
コダックは今日も頭が痛かった。
今日コダックは会社の同僚の方から、鱒フレークのお返しにと、とっても素敵な和菓子をいただいてきた。小さな貝の形をした最中なのだが、皮と餡が別々になっているのだ。ビニールの袋に入った皮を取り出して、その中に小袋に入った餡を搾り出し、上からまた皮を被せる。確かにこうすれば皮が湿らず、ぱりぱりの美味しさが楽しめる。それに、とってもすごいことに、餡の量が最中の皮にぴったりの量なのだ。搾り出した時は、あれ~こんなに入るのかな?あふれてしまいそうと思うのだが上から皮を被せてやさしく押してやるとちょうど収まるのだ。「これって、優れて和菓子的な発想だよね。」 コダックはとてもうれしそう。そして作った最中をぱくっと食べた。
... 「くっ、くわぁぁぁ...」 次の瞬間、コダックの悲鳴が部屋にこだました。
「てんじょこに最中の皮が張り付いた... と、とれない~~~~。」
そうだね、そうだね。最中の皮はぱりぱりで全然湿っていないから、口の中に張り付いたら、水分を吸ってぴったりと張り付いてしまうね。そりゃ~取れないだね。
その後数分(コダックにとっては数十分だったかも)、コダックは、「とれない、とれない~」と苦しんでいた。どうやら舌で最中の皮を剥がそうとしているらしい。あ~あ、それやるとますます張り付くんだよね。口を開けて舌を上につけると、どうしても目が上を見てしまう。コダックは目を白黒させながら最中の皮と格闘をした...そしてコダックは言った。 「はぁ、やっととれただ。というより溶けてなくなっただ...とっても美味しそうなお菓子だと思ったんだけど、なんだか味がわからなかっただ...」。
コダックは今日も頭が痛かった。
朝くまがベッドでうだうだと惰眠をむさぼっていると、コダックがぱたぱたと2階に上がってきた。「くま~、お餅焼いてきただ。でも9個しか焼けなかったの。」 9個も焼ければ充分じゃないか、と思ったがくまは気がついた。そうか、この前買ってきたお餅は1パックに小さめのお餅が12個入っていたのだった。コダックや、またなくさなきゃいけない病が出たんだだね。
「コダックや、お餅1個はご飯一膳分だということ知っているだか?」 するとコダックは言った。「これは小さいから、ご飯半膳分なの」
コダックとくまは、コダックが焼いて砂糖醤油をからめて海苔をまいたお餅をぱくぱくと食べた。「やっぱりお餅は美味しいね。」 コダックはとてもうれしそうだった。 お餅を3つ食べたところで、くまはコダックに言った。「もうくまは、ご飯1膳半も食べただ。もういいだ。」 するとコダックは...「じゃあ、わたしが2膳分食べればいいんだね。」 そしておいしそうに計6個のお餅を食べた...
コダック、おまえそんなところでサバ読まなくてもいいんだよ。それとも、本当に計算が出来なかったのくわぁ?
コダックは今日も頭が痛かった。
家に帰ってくるなり、コダックは訴えた。
「あのね、くま~。足の甲がとても痛いの。会社にいるときはなんか変だな~ですんでいたんだけど、帰りの電車の中で痛くなって、とってもゆっくりしか歩けないの。」
家に帰り、靴を脱いだので少しよくなったらしいが、やはり体重のかけかたによってはとても痛いらしい。コダックは足の甲に湿布をはっていた。こうすると少しいいようだ。でも、コダックには大きな悩みがあった。冷感湿布なので足の甲が冷えるのだ。
「くま~、足が冷えて眠れないよ~。足が暖まらないと眠れないの。」
コダックはとうとう諦めて、湿布を剥がして眠りについた。
翌朝コダックは目を覚ますと、足の状態を確認した。「うん、やっぱり痛い。きっとここの関節だだね。」 そしてコダックは言った。 「やっぱり体重を落とせという神様のお告げだかねぇ。」
でも、コダック、おまえおやつを止められるのくわぁ?
コダックは昨日から足も痛かった。
杉や檜の花粉の飛ぶ季節は、コダックにとってとても辛い季節だ。昨年よりは花粉の飛散量は少ないとの予測だが、体感としてはけしてそのようなことはない。最近はいい薬ができたので、鼻がぐずぐずにはならないが、やはり体調はとても悪い。だからコダックはこの季節とてもよく寝る。普段ならベッドで少し本を読むのだが、最近はベッドに入るとすぐに沈没してしまう。
まだ10時にもなっていない時間、くまのとなりでいびきをかいていたコダックが突然声を上げた。
「くわぁ! わたしいつのまに眠ってしまったの?」
「うん、すごくよく眠っていたよ。」
「あのね、今ね、夢の中で...と~っても眠かったの。」
コ、コダック、おまえ夢の中でまね眠いのくわぁ?
コダックは今日も頭が痛かった。
KFSに向かう車の中で、その事件は起こったのでした。「朝のお薬を飲んで~、それからのど腫れのコダックは、のどにもシュするの」 コダックはせっせと自分のお手入れをしていました。すると、運転しているくまのとなりで、「くわっ!」という奇声が。信号で停車して横をみると、なんとコダックは頬から黄色い液体をたらしながら、アセアセとハンカチを取り出そうとしています。「どうしてこうなっちゃうんだろうね。ちゃんと口のところでシュしたのに」 どうやらコダックは自分でもあきれているようです。コ、コダックや、お前ノズルをちゃんと口の中に入れなかったんだね、本当にもう。くまも心の中であきれています。口をハンカチでぬぐったコダックは、今度は明るい声でいいました。「今日は一日普通だったの。特別な事はなんにもなかったの。特に面白いこともなかったの。」 コダックはどうやらコダック観察日記に書かれてしまうことを恐れて、事態を取り繕うとしているようです。でも、コダックや、今日も一日ってまだ朝だよ。それに顔にフィニッシュコーワをかけちゃうのって、お前の日常なのくわぁ?
午後までKFSで遊んだ後、すそのに移動してナイター。終了も近くなった頃、またくまのよこでコダックの悲鳴が聞こえました。「くわぁくわぁくわぁ~! え~んひどい。UVライトの後ろが回って外れちゃったの。あ~電池が落ちるおちる~。え~ん、どうしてこれ外れるようになっているの~。」 コダックや、後ろが外れなかったらどうやって電池交換するんだい? 「あ~ん入らないよ~。電池が3個も入っているんだよ~。」 コダックは大パニック。ほら、一旦出してごらん。くまが手をだしますが、コダックは「いいの」と言ってがんばります。すると...案の定というかなんというか... 「また電池が落ちた...」 コダックもくまもヘッドライトを点けて探しますが、全然みつかりません。「やっぱりみつからないだ。暗いからしかたないだね。明日電池買うだ。ごめんよ、くま~、ごめんよ~。」 コダックはしょんぼり。「しかたがないだ。電池の平らな方は下になって落ちればいいけど、丸い方だところころどこに転がっていっちゃうかわからないだもの。」 下は砂利だ、転がらない。転がらない。くまは心の中でつっこみます。でも見つからないものはしかたありません。「大丈夫だよコダック。明日電池買ってあげるからね。」 くまはコダックに言いました。「うん」とコダックは答えて、それからUVライトのスイッチを操作して「やっぱり1個足りないと点かないね」とつぶやきました。そりゃ~そうだ。
家に帰ってもコダックはUVライトが気になっているようです。「どうして落ちちゃったんだかね~」そう良いながら、ライトのお尻のところをねじって開けて、電池を取り出しました。「...くま~。あのね...電池4つも入っていた。落としてなかったみたい。探してもないわけだだよね。でもライト点かなかったよ~」 「かしてごらん」 くまはそう言って電池とライトを受け取り、方向を合わせて電池を入れ、ライトのスイッチを操作します。幸いライトは点きました。 「ほんとだ、点いた。くまありがとう。る~る~。」 コダックはうれしそう。そしてコダックは言いました。 「今日は一日普通でした。特に面白いことはありませんでした。」 そうだね、そうだね、そのとおりだね。これがおまえの日常だったんだね.........。そのとおりだ。
コダックは今日も頭が痛かった。
2月も後半になってスギ花粉が襲ってくる季節になりました。最近はいい薬(第2世代の抗ヒスタミン薬)が使えるようになったので、涙や鼻水が止まらないといった目に見える症状はでなくなりましたが、やはり花粉のはしりの時期は体調が悪い。特にコダックは、本人曰く、ただでさえ軽い頭の中で鼻水の海に浮かんでいる小さな脳が、だんだん溶けてしまのだそうだ。
今日も帰宅したコダックは寝巻きに着替えをしている最中に「くわぁ、くわぁ」と奇声を上げた。どうもパジャマのボタンを外さずに頭からパジャマを被ろうとしたらしく、頭がうまく抜けなくてひっかかっていた。くまが「どうしただ!」とコダックの方を振り向くと、コダックは言った。「ジャミラ」
......
コダック、今はジャミラを知らない人の方が多いと思うぞ...
コダックは今日も頭が痛かった。
最近コダックの得意料理には、KFSの3号池の鱒で作った鮭フレークが加わった。鱒をひたひたのお酒につけて電子レンジでチン(KFSのホウライマスの場合は7分から8分)。そのままあら熱がとれるまで冷まして、煮汁、味醂、塩、醤油で味を調えながらなべで炒りつけ、大量のゴマを加えて出来上がり。焼きほぐしではないので、骨もとりやすく、比較的簡単にできる。
KFSのホウライマス2匹で作ると、大なべいっぱい出来てしまう(パンケースに入れたら1斤半分もあった)。もちろん保存料など入れないのでそんなに日持ちはしない。せいぜい1週間くらいで食べきってしまわなければならない。普段食の細いコダックかぁちゃんも、この鮭(鱒)フレークはいいものだと思っているらしく、美味しいと言って食べる。しかし、いくら5人家族といっても1週間に食べきれるフレークの量はしれているので、当然輸出することになる。主な輸出先はコダックの会社の同僚。皆さん美味しいと言って快くいただいて下さる。この日コダックは同僚(女性)の数プラス1個(この前喜んでくださったKさんに2つ差し上げるつもりで)、3個100円で買った小さなタッパーに入れてフレークを持っていった。
しかし、Kさんは「そんなの悪いわ」と言って1つしかもらって下さらなかった。おまけに、「そうだ室長にも差し上げればいいじゃない」と、しょうもない提案をして下さった。コダックの部署の室長は一人暮らしをされており、外食で1週間、家で鍋などを作るとそれで1週間という食事をされているらしい。おまけに今日はバレンタインデー。でもコダックの部署の女性は誰も室長に(義理)チョコを用意していなかった。「そうよ、室長に差し上げれば」ほかの同僚も面白がって、コダックは引っ込みがつかなくなってしまった。
家に帰ってコダックはくまにその話をして嘆いた。「バレンタインデーに上司に手作りの鮭フレークを差し上げたカモは、日本中でわたしくらいだだよ。みんなチョコ持ってこなかったのに、『美味しいですから』なんて、相乗りするんだもの。『ほら、ほら、チョコレートの袋ならありますから』と言って高級ショコラティエの袋を出して大笑いするやつまでいたんだよ。どうして~。」
その後食事の時、コダックかぁちゃんもくまに訴えた。「鮭フレーク沢山あったのに、さちこったら会社にみんな持っていっちゃったのよ。」 もちろん、家には1週間分たっぷりの鮭フレークが残っていたし、コダックかぁちゃんは、大きなタッパーに入れてもらい叔父さんの所へも持っていったのだった。こんなことなら、人数分だけ持っていけばよかったのにね。
コダックは今日、不条理を感じていた。
その時コダックはとても急いでいました。今日は午後半休をとって九重フィッシングリゾートの古味さんと朝霞ガーデンに行き、明日から2日KFSで釣り三昧。もうくまは古味さんをピックアップしてこっちに向かっているから、待たせないように急いで駐車場に向かわなくっちゃ。荷物を持って、靴箱から釣り用の靴を出して、走る、走る、ころげないように気をつけながら走る。そのかいあってコダックは駐車場の手前でくまたちに追いつきました。冷たい強風の吹きすさぶ朝霞で、厳しい状況と戦いながら楽しく釣りをして、くまの車で沼津に向かいました。ホテルに入るまえにセブンイレブンによって飲み物を買った時、コダックは気がつきました。くわぁぁぁ、靴がちんばだ。コダックは慌てるあまり古い靴と新しい靴を左右に履いてきてしまったのです。同じ靴。気に入っていたので同じ靴を探してくまに買ってもらった。昔の靴がぼろくなったので、新しいのに替えたんだけど、捨てないでいた(単なるものぐさ)。それをこともあろうに、左右別のをとっちゃった。今日の釣り場で気がつかなかった。これから2泊。わたしって3日もこのまんま。見つけられるとはづかしいので、古味さんにカミングアウトしたら、笑われてしまった。古味さんは、コダック観察日記は脚色付きで書かれているって思っていたらしいけど、全部本当だとばれてしまった。コダックは大ショック。
セブンイレブンで飲み物を棚からとり、レジに並んでいると、足元でガシャーンと大きな音が。びっくりしてみると、おでんの前に置いてあるメニューが書いてあるプラスティックの看板が、誰も押してもひっかけもしていないのに足元に落ちていました。「か、神様~。」コダックは、小さく呟いた。
でも今日の事件はこれで終わった訳ではありません。ホテルでチェックインをしている時、カウンターのお姉さんが前納のホテル代の預かり金のお客さんコピーをびりっ。お姉さんはそ知らぬ顔でそのコピーを隠してしまいました。そのため古味さんはコピーをもらえませんでした。
ここまで色々なことが起きたのだから、もう今夜はこれで打ち止めになってほしい。コダックはとてもそう願っていました。部屋に入り、キーボックスにキーを入れると電気が点きます。「コダック、お前また壊すんじゃないよ」くまが注意をしました。「もう壊さないもん」コダックはそう言うと、細心の注意を払って、そ~~~っとキーを差込ました。「ほら、大丈夫だったじゃない」 ぱきっ、 くまが溜息混じりに、「また壊した...」 「え~壊れてないじゃない」と言いながらキーボックスを見るコダック。くっくわぁぁぁぁぁ。そ~っと、そ~っと入れたはずなのに、キーボックスのカバーはノッチが外れて半分浮いていました。「か、神様~~~~。」コダックの絶叫が部屋にこだましました。
コダックは今日も頭が痛かった。
コダックはスプーンやプラグを自分の好きな色に彩色するのが結構好きだ。中でも一番作るのが蓄光ピンクのもの。使っている人が少ないせいか、それともオレンジ色の光(市販のグローは地の色がピンクでも緑色に光ります)が鱒の食欲を誘うのか、今のところナイターや夕まづめなど光量が落ちた時には絶対の強さを誇っている。作り方は比較的単純。白のルアーをTOHOのNT夜光塗料のピンクに3度どぶづけ(一度に厚く塗るより、薄く何度もつけた方がきれい)し、その後乾いたらTROUTERのウレタンフロアーにどぶつけ。よく乾燥させてバリを丁寧にとって完成。何度も作っているせいか、最近はとても上手になった。
1週間前、くまとコダックの家の隣にあるTアイランド池袋店の店長のOK安さんがくまに始めたばかりのお客さんと管理釣り場にいくならどこがいいかを相談した。くまは、KFSかすそののナイターを推薦したのだが、ちょっと困った。なぜならナイターでくまやコダックが使うルアーは自作の蓄光ピンク。これを使えば高確率で釣れるのだが、普通のルアーだと分からない。家に帰ってそのことをコダックに言うとコダックはいつもお世話になっているOK安さんにコダックが作った蓄光ピンクのスプーンを差し上げたいと言う。1.5gのBuxとLeonそれに2.7gのALFと実績のあるルアーを1つづつ持って行くと、OK安さんは大喜び。
「これ絶対にヤバイ。TOHOの蓄光塗料でいいんすか?さっきTOHOに電話したんだけど『うちは蓄光はやっていない』っていわれたんですよ」
とおおはしゃぎ。何度も蛍光灯に当てては手の中で見て「ヤバイ、ヤバイ、絶対に作らなくちゃ。蓄光塗料絶対に発注ですよ。」と言っていた。
作り方や、この塗料はエアーブラシで吹きつけができないので、市販のルアーではこの色は売っていないこと、市販の蓄光ルアーに上から赤のマジックを塗っても本の光に赤の成分がないので、オレンジには光らない事などをお話してその日は帰った。やっぱり考えることは同じなんだね、とくまもコダックもくすっと笑った。
1週間後、くまとコダックはヒレピンとアングリングファンを買いにTアイランドに寄ると、OK安さんが「この前いただいたルアー」と嬉しそうに話かけてきた。「釣れましたか」と聞くと、「釣れたには釣れたんすけど、あの色、Bux と Leon でも出ていたんですよ」ととても得意そう。
次の瞬間、コダックとくまの口から出た言葉は、「ダメ!! あれは普通の緑に光る。オレンジじゃない。」
「え~、マジっすか~。1箱注文しちゃいましたよ。だって同じような色じゃないですか~。」
OK安さん、市販品はダメだって言ったでしょ。吹きつけが出来ないから市販品が作れないって言ったじゃない。カモの話聞いてないんだから。それに Bux の蓄光ピンク以前店にも置いていたじゃない。自分で仕入れたんでしょ。
「え~、メバピカ(メバル釣り用のUVライト)も買っちゃいましたよ~」とOK安さんは頭を抱えていました。「やっぱり自分で作れってことすか?世の中甘くないですね。」
家に帰ってコダックは言った。OK安さん、アサハカだだよね。
コダックは自分でも言うのだが、コダックの性格を一言で言うとアサハカに尽きる。そのコダックにアサハカと笑われてしまったOK安さん、大丈夫くわぁ?生きていけるのくわぁ?
今日OK安さんは頭が痛かった。
「くっ、くわぁ~~」 朝8時ちょっと前、忙しく出勤の支度をしていたコダックの叫び声が響きわたった。「どうしただ、コダック」 くまがコダックの方を振るむくと、片足をタイツに突っ込んだままコダックが固まっている。良く見ると黒いタイツの指先にちょっと白いものが...。 「穴あいちゃっただ」 コダックは哀しそうにつぶやきながらタイツを履き替えた。「じゃあこれはチャイ(ポイ)だだね」 くまが聞くと、コダックは後で繕うからいいのと言い置いて会社に行った。
その晩、コダックは会社から帰ってくるなり、「くわぁ、くわぁ」と哀しそうに鳴いた。「あのね、くま。今朝タイツに穴があいていて履き替えたでしょ。でもね、会社に行ってから気がついたの。履き替えた方は穴が2つもあいていたの。」 コ、コダックお前って...
翌朝くまは心配になってコダックがタイツを履くところを観察していた。すると足のつけねに丸い穴が。「コダック、ちょっと待て!また穴があいてるぞ」 するとコダックは平然と言い放った。「え、何処?おしりのところ?それならば知っているからいいの。」 え、どうして?つま先の穴より大きいじゃないか。 「コダックどうしておしりの所の穴はいいんだ?」 「だって見えないでしょ。」 「そ、そりゃあそうだけど、それだったら靴履いているんだからつま先の穴の方が問題ないじゃないか。それとも会社ではサンダル履いているのか?」 「ううん、靴はいてるよ。でも、時々机の下で靴脱いで足ぶらぶらさせてるの。」 次の瞬間コダックは気がついた。そのタイツのつま先にも小さな穴があいていることに。「またセシールしよう。」コダックは小さく呟いた。
コダックは今日も頭が痛かった。
コダックはスプーンやプラグを自分の好きな色に彩色するのが結構好きだ。中でも一番作るのが蓄光ピンクのもの。使っている人が少ないせいか、それともオレンジ色の光(市販のグローは地の色がピンクでも緑色に光ります)が鱒の食欲を誘うのか、今のところナイターや夕まづめなど光量が落ちた時には絶対の強さを誇っている。作り方は比較的単純。白のルアーをTOHOのNT夜光塗料のピンクに3度どぶづけ(一度に厚く塗るより、薄く何度もつけた方がきれい)し、その後乾いたらTROUTERのウレタンフロアーにどぶつけ。よく乾燥させてバリを丁寧にとって完成。何度も作っているせいか、最近はとても上手になった。
1週間前、くまとコダックの家の隣にあるTアイランド池袋店の店長のOK安さんがくまに始めたばかりのお客さんと管理釣り場にいくならどこがいいかを相談した。くまは、KFSかすそののナイターを推薦したのだが、ちょっと困った。なぜならナイターでくまやコダックが使うルアーは自作の蓄光ピンク。これを使えば高確率で釣れるのだが、普通のルアーだと分からない。家に帰ってそのことをコダックに言うとコダックはいつもお世話になっているOK安さんにコダックが作った蓄光ピンクのスプーンを差し上げたいと言う。1.5gのBuxとLeonそれに2.7gのALFと実績のあるルアーを1つづつ持って行くと、OK安さんは大喜び。
「これ絶対にヤバイ。TOHOの蓄光塗料でいいんすか?さっきTOHOに電話したんだけど『うちは蓄光はやっていない』っていわれたんですよ」
とおおはしゃぎ。何度も蛍光灯に当てては手の中で見て「ヤバイ、ヤバイ、絶対に作らなくちゃ。蓄光塗料絶対に発注ですよ。」と言っていた。
作り方や、この塗料はエアーブラシで吹きつけができないので、市販のルアーではこの色は売っていないこと、市販の蓄光ルアーに上から赤のマジックを塗っても本の光に赤の成分がないので、オレンジには光らない事などをお話してその日は帰った。やっぱり考えることは同じなんだね、とくまもコダックもくすっと笑った。
1週間後、くまとコダックはヒレピンとアングリングファンを買いにTアイランドに寄ると、OK安さんが「この前いただいたルアー」と嬉しそうに話かけてきた。「釣れましたか」と聞くと、「釣れたには釣れたんすけど、あの色、Bux と Leon でも出ていたんですよ」ととても得意そう。
次の瞬間、コダックとくまの口から出た言葉は、「ダメ!! あれは普通の緑に光る。オレンジじゃない。」
「え~、マジっすか~。1箱注文しちゃいましたよ。だって同じような色じゃないですか~。」
OK安さん、市販品はダメだって言ったでしょ。吹きつけが出来ないから市販品が作れないって言ったじゃない。カモの話聞いてないんだから。それに Bux の蓄光ピンク以前店にも置いていたじゃない。自分で仕入れたんでしょ。
「え~、メバピカ(メバル釣り用のUVライト)も買っちゃいましたよ~」とOK安さんは頭を抱えていました。「やっぱり自分で作れってことすか?世の中甘くないですね。」
家に帰ってコダックは言った。OK安さん、アサハカだだよね。
コダックは自分でも言うのだが、コダックの性格を一言で言うとアサハカに尽きる。そのコダックにアサハカと笑われてしまったOK安さん、大丈夫くわぁ?生きていけるのくわぁ?
今日OK安さんは頭が痛かった。
本日コダックはKFSの3号池で2匹のホウライマスをしとめた。体長は59cmと60cm。とてもよく引いて楽しませてくれた。ところが魚をおろそうと流しに持って行くと、柿田郎さんに「ちっちゃい。ちっちゃいのばっかし選んで釣っている」と言われてしまった。全然ちっちゃくないじゃん。これがちっちゃかったら、3号池の魚大部分はちっちゃいのばっかりだ。コダックは大変傷ついてしまった。
カップルの女性の方が釣ったらいつも大騒ぎで写真を撮ってHPに載せているじゃない。その時も「ちっちゃい」っていうのくわぁ。
これからKFSの時だけキャッチ数はネットに入った魚だけ数えてやる~(コダックはいつもハンドリリースでネットは使いません)、大きさだって体長じゃなくて胴回りで書いてやるぅ。そうしたら日記だってこうなるんだから。
2006年1月21日
午前8時から午後3時半まで 8匹 (ニジマス)
ヒットルアー: ココニョロ各色
今日は朝からがんばったのに8匹しか釣れなかった。放流もあったが平均サイズは12cmくらい。ルアーを追うのだが口を使うのが下手で、おまけに小さすぎてうまくフッキングしない。やっと大物池で2匹だけ泣き尺クラスが釣れたが、ちっちゃかった。でもサイズのわりにはよく引いたので、かんべんしてやろう。
今日柿田郎さんはコダックの恨みをかってしまった。
昨年の10月頃から、コダックはとても変な癖がついてしまった。夜中に眠りながらずっこけるのだ。観察した結果によれば、夜中寝ている間になぜが右の膝を曲げる。多分これは左を下にして横向きになり、布団を抱き込んだときに足で布団をかかえるせいだろう。それから暫くすると布団をかけていない背中の部分が寒くなり仰向けに寝返りをうち布団をかける。その時右膝は曲げたまま。このままゆっくりと膝を伸ばせば無事なのだが、なぜか勢いよく右の膝をびんと伸ばすのである。そして自分でびっくりして目を覚ます。
本人に言わせると、緩やかな斜面を歩いている時に足を滑らせて尻餅をつくような、結構な落下感があるらしい。足を踏ん張ろうとすると、足元に地面がなく、落下してしまう。
今日もこうしてコダックは夜中に目を覚ました。どうもその時に腰の筋を1本痛めてしまったらしく、コダックは腰をさわっている。コダックや、躓いたり、足を滑らすのは昼間だけにしようね。昼間でもおまえは充分あぶなっかしいんだから。なにも寝ている時までこけることはないんだよ。
コダックは今日は腰も痛かった。
くまとコダックは、そろそろお正月に大量放流されたお魚が仕事を始めるだろうと、1泊泊まりでKFS&すそのに釣りにでかけました。でも、寒さのせいでお魚のやる気がなく期待はずれ。おまけにコダックは竿を折ってしまいました。糸が外れてティップが急に戻った際に、ティップがポキッ。普通はそんなことで竿が折れたりはしないので、とっても不幸な事件です。魚が釣れないこともあって、コダックはとっても落ち込んでしまい、コダックを元気つけるのは大変でした。でも、すそののナイターでよく釣れたので、コダックの機嫌は直り、コダックは「る~る~」。
すそののナイターはとても寒く、くまとコダックは凍えながら宿のルートインに入りました。鍵をもらって部屋に入り、電気を点けるために鍵をキーボックスに挿すのですが、コダックがキーボックスに鍵を入れた瞬間...キーボックスが、バキッと言って壊れました。
「(破壊の)神様~」 コダックは一瞬おろおろしましたが、壊れたキーボックスのカバーを拾いそれをもう一度嵌め込んで、そーっと鍵を挿しました。 「ほら、破壊の神様今日も元気だから」 コダックは恥ずかしそうにいいました。どうやら無事に、直ったというか、とりあえず使えるようにはなったようです。でも、キーボックスに鍵を挿して壊したなんて見たことないぞ、くまは思いました。そして、変な事に気がつきました。どうしてコダックはいつものようにパニックを起こさずに直したんだろう...
後日、くまはコダックからその訳を聞きだしました。なんとコダックは以前にもキーボックスを壊したことがあったそうです。 (鍵を差し込むだけなのに、なんで壊れるんだ????)
「ほら、わたしには神様がついているから。 わたしって確率に偏りがあるタイプかも。」
コダックは今日も頭が痛かった。
クリスマスあんなに食べたのにコダックの体重の変化は無い。あんなに食べた分はどこに行っちゃったの?くまの頭は疑問でいっぱい。くまはコダックに聞きました。「コダック、おまえ質量保存の法則って知っている?」 「もちろん知っているだよ」 コダックは得意そう。 「昨日まであんなに食べたケーキの質量はどこにいっちゃったの?」 「そんなことわたしに聞かれてもわからない。ケーキは食べた時には太らなくて、3~5日後に体重が増えるの。」 コダックは自身たっぷり。 「コダック、もう一度聞くけど質量保存の法則って知っている?」 「うん、知っているってさっき言ったでしょ。」 「質量保存の法則ってどういう法則」 「え~とね。 ...ものの重さは変わらないってこと。」 「じゃあどうして食べたものの重さが加わらなくて、数日後に増えるの?」 「そんなこと知らない。だって経験的にそうなんだもん。」 くまは大混乱。
でも数日後、コダックが正しいことが証明された。 コダック、おまえの胃袋は4次元胃袋か?それともタイムマシンか? そんなくまの疑問をよそに、予想されたことではあるが、今日コダックは別の大問題に直面している。
コダックは今日も頭が痛かった。
今年のクリスマスはくまが風邪をひいてしまったので、おでかけをしないで家にいることになりました。クリスマスというと、やっぱりクリスマスケーキです。いつもは予約をして買いに行くのですが、今年は最後まで予定が決まらなかったので、予約はできませんでした。それでコダックはそわそわ。「くま~、クリスマスケーキ買えるかな~?」コダックはとても心配そうです。
23日、「大丈夫だよ。1日前なら買えるって。」 くまはそう言ってコダックをデパートに連れていきました。ケーキ屋さんはどこもクリスマスケーキでいっぱい。そしてクリスマスイブの1日前なので、どこの店も人が並んでいません。選びたい放題です。コダックはさんざん迷って、キハチのクリスマスショートの大きいものを買いました。 「2人で食べようね」 くまは、そうコダックに提案したのですが、コダックはこんな大きなケーキはとても食べきれないので、家族5人で分けたいと言い張りました。しかたなくくまはコダックの言う通りにして、食事の後家族5人でケーキを分けました。ケーキを6等分して、5人で食べ残った1つはコダックのおやつとして、2階に持ち上がりコダックが食べました。そしてコダックが1言。 「くま~、このケーキとっても軽いね。」 コ、コダック。やっぱり足りなかったんだね。
24日、今日はクリスマスイブです。ですからケーキ屋には行列が出来てしまいます。くまは10時にコダックを連れて再びデパートに、そしてまずトップスのチョコレートケーキの小さいのを買い、「これはくま用ね」とコダックに言いました。「だからコダックもどれでも好きなのをお選び」 コダックは一生懸命迷って、今度はクィーンアリスに決めました。ロマノフブラン(ホールケーキ)にしようと思うのですが、どうしてもフルーツがいっぱい乗っているプリンにも惹かれます。「くま~、どうしよう。ロマノフも食べたいし、プリンも捨てがたいだ。ちっちゃいキャンドル(ロマノフクリームが入ったケーキ)とプリンにしようか、どうしようか。」 昨日の事(足りなかった事)を思い出し、くまはコダックに言いました。 「ロマノフブランとプリンの両方を買ってあげるから、そうしなさい。」 コダックはとても嬉しそう。
その夜食事の後、コダックはまずプリンを食べました。「おいしいね、おいしいね。」コダックは大喜び。そしてロマノフブランの箱を見ながら、「くま~、食べてもいい?」と聞きました。「いいよ」とくまが言うと喜んで箱を開けて、別についている2色のソースをかけて「いちごがいっぱい」といいながら食べはじめました。
...7分半後... くまがテレビを見ていると、「くま~」とコダックの声がします。くまがコダックの方を見ると、コダックは嬉しそうに 「食べました。ごちそうさまでした。おいしかったよ~。」と、くまに空になったケーキの台を見せました。 (えっ、みんな食べたの。一瞬で。 くま、びっくり) そしてコダックは、何もなかったようにお煎餅の袋を開け、食べ始めました。
翌25日、さすがにまたケーキを買いに行く気にはなりません。くまはとっておいたトップスの小さなチョコレートケーキを出し、コダックに「一緒に食べようね」と言いました。コダックはとってもうれしそう。「いいの? これ、くまのじゃないの?」 と言いながら、ぱくぱく。くまが1/3、コダックが2/3食べてそのケーキはなくなりました。そしてコダックは言いました。 「くま~、お腹いっぱいだよ~。キハチのケーキも、クィーンアリスのケーキもとっても軽かったのに、このトップスのチョコレートケーキはとっても効くんだよ~。」 コダック、やっとお腹がくちたのかい?
コダックは今日はお腹がいっぱいだった。
12月、くまが海外出張から帰ってから一生懸命エサ(ケーキ)を与えているので、このところコダックのお腹はすっかり喰い広がってしまっている。夕食を食べた後おやつ(デザート)がないと、なんか物足りないのだ。コダックは口では「そんなに食べちゃいけないの、おやつは週に2回まで」といいながら、おやつがないととても寂しそうにする。甘いものを食べて、その後お煎餅のような甘くないものを食べてやっと満足をするのだ。今日もくまはコダックのためにコージコーナーのジャンボシュークリームを買ってきた。5個入りの箱である。シュークリームはコダックの大好物。コダックはそわそわしながら、くまがシュークリームを手渡してくれるのをまっている。
「コダック、ゆけ!」 くまはシュークリームを1つコダックに手渡した。コダックは美味しそうにそれを食べ、またもじもじ。 「もう1個いいよ」 くまが言うとコダックはもう1個シュークリームを取ってぱくっ。そして「やっぱり3個は食べられないだ」と満足そうにした。
5分後、くまが箱からもう1つシュークリームを取って、コダックの膝の上に乗せると、コダックはおろおろ。でも誘惑に勝てずに、そのシュークリームもぱくっ。コダックが食べている間に、くまも1個もらってシュークリームを1つ食べました。これでシュークリームは残りあと1個。そしてくまはコダックに言いました。「コダックや、箱の中を見てごらん」
はっと息を呑むコダック。あと1つしかない。コダックは食べ物が残り少なくなると、食べて滅ぼしてしまわなければならないという変な癖をもっている。「く、くま~。どうしよう。あと1つしかない。滅ぼさなくちゃいけない。」 コダックは困り顔。
「好きにしなさい。」 くまが言うと、「また太っちゃう~」と言いながらコダックはシュークリームに手を出し、これも完食。そして、「あ~美味しかった」と、とても満足そうにした。
そして、ゴミを捨てようとしてシュークリームの包みのビニールを拾い集め...
「く、くま~、どうしよう。わたしいくつ食べたの? 4つも食べたと思ったんだけど、包みが5つある。もしかして知らないうちにもう1個食べちゃったの? 無意識に食べちゃったの?」
コダックや、おまえやっぱり計算ができないんだね。3個食べた後、残り1個だから滅ぼさなくちゃとおもったんだろう...
コダックは今日も頭が痛かった。
くまはくまだけに大きな魚が1匹も獲れないとすぐにシュンとなってしまう。「ダメダ~メくま」と言い、ただでさえ小さな耳がぺっちゃんと垂れてします。くまの価値は獲れた大きな魚の数できまるのだ。コダックは鳥なので、獲れた魚の数で価値が決まるのではない。コダックの価値は1日に食べたケーキの数で計ることができる。どんなに疲れてへっとんしている時も、ケーキを食べている時だけは元気だからだ。(ただし美味しいケーキに限る) コダックの価値を計るケーキの個数にはちょっとした計算式がある。まず食事は3食取ることを基本としている。だから1食抜いたら-1個とする。逆にハイボリュームの食事を取った時は+1個。またケーキの大きさは様々であるので、1口で食べられてしまうプチケーキを普通のケーキと同じに1個と数えてしまうのは公平ではない。そこで、1口で入ってしまうプチケーキは1/2個、普通のカットケーキは1個、そして切っていないホールケーキは2個と数えることになっている。
今日コダックは朝ごはんのかわりに萩の月を2個食べた。朝食を抜いたので-1、萩の月2個で+2。そしてくまとコダックはお昼に“元祖でぶや”紹介された高田馬場の“ザ・ハンバーグ”に行き、コダックは、「ここは大食いのお店だからちょっとおおぐぃめ」と言って、350gのハンバーグを頼んだ。「うわぁ、本当に大きい」コダックは大喜び。味も直球勝負で肉の味が美味しい。
本当に満足して帰ったコダックは、お昼寝をすることにした。しばらくして、くまがうとうとしだすと、コダックが悲しそうな声を出した。
「ねぇ、くま~。これが気になって眠れないよ~。」
コダックの指差す方向にあったのは、萩の月の箱。
「よしよし、コダック。いいから滅ぼしておしまい。」
「全部は滅ぼせないよ~。」
「1つでも滅ぼせば、少しは気が楽になるだろ?」
「うん。1つ滅ぼす。」 コダックはうれしそう。
あんなに食べた後なのに、コダック、やっぱりおまえデザートが無いと生きていけない体になってしまったんだね。ちなみに我が家では、ケーキを2個食べるコダックは普通のコダック。3個以上はいいコダックということになっている。コダック、おまえは本当にいい子だね。
その後コダックが何度も萩の月の箱の中身が気になって、3個滅ぼしたことはどうやらコダックの秘密らしい。
コダックは今日もお腹がいっぱいだった。。
朝、KFSに向かうべくまだ暗い道を駐車場に向かっている時、コダックはぽつんと呟いた。「なんだかズボンがとっても大きいの。」 確かにくまも大きなズボンだな、まあカーゴパンツなんで大きいのかなと思っていた。よく見るとすそもちょっと引きずっている。コダック、もしかしてくまが出張に行っているうちにまた痩せてしまったのくわぁ?ズボンが落ちそうだぞ。
でも、このところコダックは良く食べている。
10/17 マキシムのミルフィーユSSサイズを一箱完食
10/19 コージコーナーのシューアラクレーム3個完食
10/20 モロゾフのプリン大とカボチャのプリンを完食
10/21 ユーハイムのスプーンケーキを完食
10/23~26 くま出張につきケーキ無し。そのかわり毎日食後にアイスクリーム
10/27 「今日は会社でケーキをたべたの」と言いながらミルフィーユSS 3/5を食べる
10/28 残りのミルフィーユとプリン大とカボチャのプリンを完食
それだけ食べても痩せてしまったのくわぁ?
心配してズボンのタグを見てやると、なんとLLサイズ。コダックはくまのズボンをはいていたのでした。
コダック、無意識のうちにズボンに余裕がほしかったんだね。くまのだとは意識していなかったんだね。かわいそうに。
そしてコダックは言った。「これでベルトさえ緩めればいくらでも食べられるね。」
そう、くまのサイズまでたべられるだよ。
「え~、そんなに一度に食べたら、その前に病気になっちゃう。」
...
コダック、おまえのベルトの穴はいつからそんなに余裕ができたんだい?
コダックは今日も頭が痛かった。
9月も秋分の日が過ぎ、涼しい秋風が吹くようになった。でも、このところコダックの喰いがわるい。毎年この時期になると食欲が沸き、いろいろ美味しいものを食べたがるコダックであるが、なぜか今年は少しの量で満足してしまうようだ。昨日もおいしいお蕎麦を食べに行こうと、大塚の岩舟に行ったのだが、せいろと薄盛りせいろを食べたコダックは一瞬物足りなそうな顔をしたが、蕎麦湯を飲んだらすっかり満足してしまった。コダックや、それでけで本当にいいのくわぁ?
やはり季節が呼ぶのか、美味しいものは食べたいらしい。その夜もテレビを見ていたコダックは、不覚にもコンビニのケーキの宣伝に反応してしまった。「くま~、美味しそうだね、美味しそうだね。ケーキたびたい。」でも、コンビニのケーキなんだよね、とコダックは後で反省していたが、朝になってもケーキの話をする。昼ごはんを食べてもまだケーキなら食べると言っている。そうか、そんなに食べたいのかとコダックが昼寝をしている間にくまはデパートまでケーキを買いにいった。コダックの好きな苺のミルフィーユ(マキシムの一番小さなSSサイズ)とモロゾフのプリンにかぼちゃのプリン。みんなコダックの好きなものばかりだ。これだけで足りるかな~?でも最近くまのおおぐぃめのコダックはあまり食べないし...などと考えながらくまは家に帰った。
家に帰ると、「くわぁ!?」と言いながらコダックが寄ってきた。なにかの匂いにつられたのかもしれない。早速ケーキの箱をみつけると尻尾を振っている。「食べてもいいよ」とくまが言うと、うれしそうにミルフィーユにとりかかった。が、しかし...なんとコダックはケーキを1個食べられなかったのだ。「もういいの。」コダックはいそいそと残ったケーキを冷蔵庫に持っていった。食欲の秋なので、全部自分のだと思っているんだね、でも食べられないんだね、心配だよぉ~コダック、大丈夫なのくわぁ?
冷蔵庫にケーキをしまったコダックは、くまがソルマックを買ってきたを見てまたうれしそうに尻尾を振っている。本当にだいじょうぶなのか、コダック。
コダックは今日はおいしいお口をしていた。
くまは出張に行くとよくオムレツを食べます。朝のバイキングで卵を焼いてくれるコーナーがあると、喜んでオムレツを頼みます。本当は自宅でも出来るといいのですが、テフロン加工のフライパンを使ってもスクランブルエッグになってしまいうまく作れないので、こういった機会にトロトロのオムレツを頼むことにしています。今回の出張で何度かオムレツを頼んだくまは、1つ気がついたことがありました。そうか、今まで30cmの大きなフライパンで作ろうとしていたから失敗していたんだ、小さいフライパンならうまくいくかもしれない。出張から帰ったくまは、鉄製のオムレツパンを買いました。
説明書を読むと、使う前にまずパンの表面が青く玉虫色になるまで空焼きをするように書いてあります。酸化膜をつくるとそこに油がなじむそうです。説明書通りに空焼きをし、冷ましてから低温で油を馴染ませます。これでオムレツを焼く準備ができました。
コダックが会社から帰ってくると、くまはオムレツパンを買った話をしました。そうするとコダックは、「ねぇ、美味しかった?」と一言。コダックの頭の中にはコッペパンの上にオムレツが乗っかっているへんな食べ物が浮かんでいたそうです。「オムレツパンだよ.... あのぉ、やっぱり堅くて食べられないと思うな」 少し考えてコダックは気がつきました。「そっか、フライパン買っただね。」 「そう、20cm径の鉄のやつを買っただよ。そして、ちゃんと説明書の通りに焼いてパンを作っただ。」 再びコダックは言いました。「それで、美味しかっただか?」 コダックの頭はコッペパンの上にオムレツが乗ったへんな食べ物から離れなれないようです。
よしよしコダック、明日の朝作ってあげるからね。
コダックは今日も頭が痛かった。
昨日の暑さとはうって変わって、今日は秋風が吹いている。お散歩の途中でコダックは、「くま~、今日はなんだか涼しいね。今大きく息をすいこんだら.... なんだかチャーシューを感じただ。」 こ、コダックお前、そこは秋を感じただと言うところだろうが。しかたないね。目の前にラーメン屋さんが3軒もならんでいるもんね.....
さて、秋になるとなぜだかコダックが仲良くしている食欲魔人が目を覚ますらしい。この頃コダックは夜お腹がすくようだ。先日コージーコーナーのシューアラクレーム(高い方のシュークリーム、コダックの好物の1つ)を4つ買い与えたら、2日間でみんなたいらげた。それもしっかり夕食を取った後、スイカを食べてそれからシュークリームにとりかかった。しばらくシュークリームを食べていなかったので、とってもうれしそうだった。そしてなんと寝る前に、なんかみたされないのと言ってGABAのチョコレートに手を出して1缶の半分をたいらげた。
よしよしコダック、自然が呼ぶんだね。冬に向けて体力(脂肪)を蓄えなければいけないんだね。最近コダックはパタリロの口を作っては(どこで作るかは秘密)、満足げに冬支度の整え具合を測っている。
コダックは今日も頭が痛かった。
うつ病と認定され、1週間自宅で静養していたコダック。様子を見るとだいぶ良くなってきたようだ。最初の2日間はベットで眠りこけていたが、次の2日間は普通にしていた。うつ病の薬は効き出すまでに1週間はかかるはずなのでまだ効いているはずはないのだが、お医者様にかかってからは、朝早く起きてしまい気持ちが悪くなることはなくなったようだ。(どうやらこの朝早く起きてしまうという症状は、くまに移ってしまった。)よかったね、コダック。翌日は退屈しはじめたようなので、午前中遊びに行き、くまの10倍マスをいぢめて楽しんだ。この1週間、日に日にコダックは元気を取り戻していったが、1つだけヘンな癖がついてしまった。寝ながら足を滑らせるのだ。夜中にびくっとしてくまを驚かせるのだが、後で聞いてみると夢の中で足を滑らせてコケているらしい。本人は落下感もあるという。こ、コダック~、なんでもない所でコケる癖があるのは昔からだけど、寝ながらコケることはないじゃないくわぁ~。
本日またお医者様にかかると、1週間の静養が効いたのかだいぶよくなったというお見立てだった。もう会社に行ってもよいということだった。
コダックは今日、元気に遊んでいる。
最近コダックは朝調子が悪い。眠りが浅く、どうも早く目が覚めてしうようだ。そして、その後うまく眠れない。また朝早く目が覚めてしまった時は、気分が悪いらしく、じたばたと苦しむ。ここ2、3日その症状がひどいので、くまはコダックを心療内科に連れて行きました。
最新鋭の機械を使って調べてもらうと、コダックの自律神経の反応は、高齢者よりずっと悪い。そうか、どうも暑さにも寒さにも弱いと思っていたら、自律神経の反応が悪く外界からの刺激に対応できなかったのか。そして、お医者様の診断は、くまが予想していたとおり「うつ病」。心のガス欠だった。コダック、もしかして「ねんりき」の使いすぎくわぁ? いつも頭が痛かったのは、うつだったからなのくわぁ?
コダックは今日、長期休養を言い渡された。
会社から帰ってきたコダックの様子がなんかおかしい。眉をしかめ、あごのところに皺を寄せている。どうしたコダック、季節の変わり目で調子が悪いのくわぁ?注意深くコダックを観察すると、どうも顔面に力が入っているようだ。心配してくまが訊ねると、コダックはぽつりぽつりと今日会社であった出来事を話し出しました。事の起こりは、歯科検診の際の歯科衛生士さんとの会話でした。
「唾液の殺菌作用はとても強いんですよ。歯も歯茎も唾液によって雑菌から守られているんです。でも乾いてしまうと殺菌効果もなくなるから...」(少し困ったような笑い)
「くわぁ??」
「気がついた時でいいですから、口は閉じることにしましょうね」(ははは...)
「いやぁ~、子供の時からこの巨大な前歯がじゃまになって」(そうきたか、ははは)
「閉じにくいのは分かるんですけど、気がついた時でいいですから」(ははは...)
「はぁ」 (そこまで言わなくてもいいじゃないか、ははは)
暫くコダックと歯科衛生士さんの間で気まずい笑いが流れたそうな。
そんな訳で、コダックは今日必死に口を閉じていようとして戦っています。
がんばれコダック。がんばれコダック。でもしかめっ面になるのはやめようよぉ。
コダックは今日も頭が痛かった。
コダックは実はメロン(アールスメロン)が大好き。まるごと1個抱えて食べてみたいというのがヒナの時からの夢。でも、くまが1個与えてもけっして1個抱えて食べたりはしません。半分に切って、とっても嬉しそうに半分だけ食べます。コダックはメロンはとても高いものだと思っているので、きっと1個まるごと食べるのはコダックとしてしてはいけないことだと思っているのかもしれません(もしかすると、夢がかなってしまうのが怖いのかも)。
最近は果物のしても旬というか、季節感がなくなってきましたが、やっぱりメロンの季節は夏前の今頃です。普段はウン千円する高級メロンも、この時期は安いものが出てきます。少しながらボーナスも出たので、昨日くまはコダックにメロンを買い与えました。
「ほら、コダック、お土産のメロンだよ。」
「いいの?高そうだよ。本当にもらっちゃっていいの?」 コダックはそう言いながらもうれしそうです。
「そうだよ、お前の好きな赤くないやつ。」
コダックはメロンを上にしたり、下にしたり、匂いを嗅いだりして食べごろはいつか調べます。どちらかというとコダックは、熟れすぎくらいのが好き。よくよく見るとまだ値札がついていました。
「あ、2000円って書いてある。」 そう、この時期はアールスでも安くなっているんです。
「えーと、なんかお贅沢。コダックとしていけないことをしているのかも。」 コダックの悩みは深い。
コダックは結局もうしばらくメロンを常温で置いておいて、それから冷蔵庫に入れることにしました。
コダックの頭の中は、メロンの食べごろの事でいっぱいです。
今日くまが街を歩いていると、八百屋さんの店先にメロンが並んでいました。1000円以下のメロンがごろごろ。一番安いメロン(もちろんアールスです)は、380円。休日前値下げ品だそうです。ちょっと触ってみると、なんだか柔らかい。コダックの好きそうなちょっとピリピリするくらいなのかもしれませんが、これはちょっと。その上のメロンは580円。こっちはしっかりしています。家までは少し遠かったのですが、くまは580円のメロンを2つ購入。コダックが帰宅すると、コダックの大事なメロンが分裂しているという重大事件が起こることになります。コダックは算数が苦手なので、1つ、2つ、その次は沢山になってしまいます。ですから、2つ増えると一気に食べごろが違うメロンが沢山になってしまいます。さあ、どうするコダック。コダック、ぴ~~んち!(本当か???)
さてさてコダックが会社から帰ってくると、冷蔵庫ではメロンが2つ冷えています。
「どうしただ。メロンが増えてしまっているだよ。」 コダックは大慌て。
「熟してきたんで分裂しただ。」
「本当だか?」 コダックは半信半疑。 「でもいいだ、たびるだ。」
大好きなメロンが増えたので、コダックは嬉しそうです。
「こんなに沢山あるからいいだかね~。」
食後にくまがメロンを切ってやると、コダックは半分かかえて食べだしました。「おいしい、おいしい」コダックは夢中です。半分食べ終えて一息つくと、まだ半分残っています。「くま、たべないだか?」 くまが「これもお前のだ」と言うと、コダックは残りの半分の方にもとりかかりました。
ですが、半分まで(全体の3/4)まで食べ進んだところで、コダックのスプーンが止まります。「くま~、困った。お腹いっぱいになっちゃった。」 あたりまえです。殆ど水分だといっても、あれだけ大きなものがお腹に収まるのですから、お腹も膨れます。 「どうしよう?」 コダックはそう言いながらも食べ進みます。がんばれコダック。一さじ、二さじ。そしてとうとう完食。そしてコダックは言いました。
「夢が叶うのって、お腹がいっぱいになることだったんだね。ちょっと辛い。 けぷっ。」
コダックは今日も頭が痛かった。
今日くまがテレビのチャンネルを回していると、なんとポケモンをやっていました。ロコンの巻で、コダックが出てきます。とてもかわいい。そうそう、カスミが飼っているコダックは、ふつうのコダックと比べて、ちょっと小さいそうです。その夜、くまはテレビでポケモンを見た話をコダックにしました。
「コダックや、今日ポケモンを見たよ。」
「ねえねえ、コダック出てきた?」
「うん、出てきたよ。」
「カスミのコダック?」
「そう。カスミのコダック、ちょっと小さめ」
「くまのコダックは?」
「くまのコダック、ちょっと大ぎ(ぐぃ)め」
「え~、ちょっと大きめなの~?」
「ちょっと大ぐぃ(喰い)め!」
「...そうだだね。よく分かっているだね...」
カスミのコダックちょっと小さめ、くまのコダックちょっと大ぐぃめ。
コダックはこのフレーズがとても気に入っている。 (いいのか、コダック?)
昨日くまは久しぶりにコダックにお土産を買って帰りました。コダックはもちろんおおよろこび。コダックはとても幸せな夜をすごしました。
ところが朝からコダックは、「かんべんしてください。かんべんしてください。」と一生懸命くまにお願いをしています。くまが昨夜のコダックの幸せな姿を日記に書くと言ったからです。なんでも本人は人間として(コダックなのに)してはいけない事をしてしまったと、深く反省しているそうです。「だって恥ずかしいじゃないか~、みんなそういう目でわたしを見るんだ。」と大騒ぎしています。そしてなんとか自分自身を納得させようと、あれこれ言っては、ちゅど~~ん、ちゅど~~んと自爆を繰り返しています。
そう、別に大したことではないんです。皆さんが簡単に想像できる(期待している)いつものことをやっただけなんです。(やっぱり秘密の屋根裏部屋にコダック観察日記の番外編を書こうかな)
コダックは今朝、頭の上に『反省するならサルでもできる』という吹き出しを付けて、深く反省をしていた。
丸の内線の池袋駅の西口のホームには、薬局のマツモトキヨシがあります。今日くまはなんとなく誘われてその店に入りました。そうそう入浴剤がなくなっているなと思い、効き湯を手に取り、どうせだからとナィーブのボディーソープの詰め替え用を買うことにしました。ついでにシャンプーとコンディショナーも買っておくかとシャンプーの棚に行き、その2つも買いました。
家に帰りコダックにその事を言うと、コダックは「私もボディーシャンプー買ったの。だって無くなっていたんだもん」と言います。「シャンプーとリンスも買いたかったんだけど、駅のマツモトキヨシには無かったの」 コダックはちょっと悲しそう。「あっただ。くまも買ったのはマツモトキヨシだだよ。」 「...あれ? だって見つけられなかっただー。見つけられなかっただよ~」コダックは困惑。「そうだね、そうだね。ボディーシャンプーとシャンプーは別の棚だっただ。周りにシャンプーも見当たらなかっただよね」 「メリットはあっただ... でも、くまが買ってくれたからいいだよね。ありがと。」
お風呂に入る時に、くまは買ってきた袋をコダックに手渡しました。コダックはボディーソープの袋を探して小首をかしげます。「あれっ?ボディーソープって書いてある。私が買ってきたのは何? もしかしてシャンプーだったかも」コダックはちょっと恥ずかしそうです。コダックはコダックが買ってきたボディーシャンプーだったと思うものが入っている袋を探します。「あれ~、確かに洗濯機の上に置いたんだけど」よくよく探すとそれは洗濯機の後ろに落ちていました。袋から出してコダックは嬉しそうに言います。「オマケ付きなの」そして詰め替え用のパックのラベルを良く見て... が~ん。「こ、こんでぃしょな~?」 「...おまえな~」 「だってだってオマケが付いていたの。ほら、ボディーシャンプーのオマケなの。だから中身もボディーシャンプーだと思ったの」 「ボディーシャンプーに、ボディーシャンプーのオマケを付けると思うだか?」 「そういう考え方もあるだね。 でもね、でもね、違う匂いのが付いているかもしれないじゃないか~。」
その夜くまに笑われたコダックは白状しました。コダックは最初確かにボディーソープを手に取ったそうです。そしてついでだと思い、シャンプーとリンスを探したそうな。すると左手の別の棚に似たようなパッケージでオマケ付きのものがあったようです。オマケを見るとボディーソープと書いてあります。「オマケ付きのしましょ」コダックはオマケ付きのパッケージを手に取り、最初に取ったボディーソープを元の棚に返したそうです。そしてオマケ付きのパッケージのあった棚で、他のシャンプーやリンスは見つけたものの、とうとうナィーブのシャンプーとリンスは見つけられなかったそうな。(お、お前な~普通別の棚には別の種類のものがあるだろうに、と心の中でつっこむくま) そしてコダックはぽつりと言いました。「よかった。コンディショナーで体は洗えないもんね。あれって、なんかべとべとして気持ち悪いの」 ...くま絶句...
コダックは今日も頭が痛かった。
最近くまとコダックのマイブームになっている食べ物といえば、ドミノピザのランチメニュー。ピザにサイドメニューがついてとってもお得です。コダックはサイドメニューのポップコーンシュリンプが大好き。ピザはもちろんアメリカンタイプのレギュラークラスト。サイズは絶対ラージサイズ。だってたピザの小さいサイズってなんか楽しくないじゃないですか。
1週間仕事をして土曜日に一日遊び倒すと、日曜日はもうくたくた。日曜日はひたすら眠るのがコダックの習慣です。もう1歩だって家から出たくもないし、ベットの上からも動きたくはないようです。実際に日曜日のコダックの活動時間はほとんどありません。その短い活動時間の中で、餌は食べたくてはいけません。週日には、「何か美味しい物食べたい。どこに連れて行ってくれるだか~。」っておねだりをするコダックですが、日曜日は食欲よりも睡眠欲の方がかつようです。そこで魅力的なのが宅配のピザ。コダックがくまの家に棲みつきだした頃は宅配ピザは特別なお贅沢で、たまの楽しみだったのですが、最近まで10年以上全然頼むことはなくなっていました。ところが先月、外にも行きたくないしと思って久しぶりに頼んでみると、これが美味しい。コダックはすっかりはまってしまいました。
「何かおまえの好きなものを、お外に食べに行くだか?それともピザでも頼むだか?」くまがコダックに聞くと、コダックは、「どっちでもいいだ~。くま決めて。」と言います。「何が食べたいだ?」 「え~とね、え~とね、分かんない。」 実はコダックの頭の中では、こんな考えがせめぎあっています。
「なんか美味しいもの食べたいよ~。でも、考えるのめんどくさいし、お外に行くのもめんどくさい。ピザか、ピザもいいだね。 ..... でも、あんなにカロリーの高いもの食べていいんだろうか。 いけないに決まっているじゃない。 でも抵抗できない。 え~んどうしよう。 くま決めて。」
コダックは、今日も頭が痛かった。
それは本日の昼のことでした。コダックは食事の後、コダックの後輩のTさんとポスターを見ていました。そのポスターには『鮑の踊り焼き』が載っておりました。後輩のTさんは、「わたし鮑の踊り焼きって食べたことないんですけど、こんなふうに踊るんですか?」と身をくねらせました。「いやいや、こんな風」コダックは肘を曲げ両手を体の前につけて、小さく体をくねらせながら両手をうねうね。鮑の襞が火で炙られてくねる様をまねてみせます。「ああなるほど」Tさんも納得して同じような踊りをします。「そうそう」コダックとTさんは並んで鮑踊りをしながら廊下を歩いておりました。「私たち、後ろから見たらなんだか分からないんだろうね」コダックとTさんは話しておりました。案の定、先輩のSさんから声をかけられました。コダックは鮑の踊り焼きの話をすると、なるほどこうね、とSさんも納得され「食べたい」と申されたそうな。もうコダック、Tさん、Sさんの頭の中は鮑でいっぱいです。ロッカールームに入りると、やはり後輩のKさんがおりました。Sさんは鮑と鮑踊りの話をしようとKさんに、「あのね」と話かけると、Kさんは、「ちらし寿司食べに行くことにしたんですか?」と一言。(ち、ちらし寿司? なんの脈絡もありません。単にKさんの頭の中がちらし寿司でいっぱいだっただけです。)
今日あった面白い話しとして、コダックがそのことをくまに話しました。くまは、少し諦めたような目をして一言。
「ラヴ、ミルク、クリーム!!」
コダックは今日も頭が.... いや、お腹が空いていた。
今日はゴールデンウィークの最終日。いつものことですが、連休の最終日コダックはものすごくよく寝ます。遊び疲れて調子が悪くなるので、本人曰くよく寝て直すのだそうです。実は北海道から帰ってから、コダックは咳が出て困っていました。昨日も夕方の7時からひたすら眠っており、ベットからほとんど動こうとしません。くまは退屈してしまっています。でも、ただ寝ているだけではなく、しっかり他のこともやっていました。くまが知らないうちに、コダックの大好きなエピジェールのホテル食パンが1斤まるまるなくなっていました。
「だって私の好きなものだもの。くまにも『食べる?』って聞いたじゃない。」
「うん、確かに朝聞いただね。でも、1斤まるごと食べてしまったんだね。」
「まるごとじゃないもの。ちゃんと2つに割ったんだもん」 「......」
コダックは今日もお腹が空いていた。
釣りに行く時は、どうしても朝が早くなります。いつも行くKFSは8時始まりなのですが、釣り場によっては日の出から日没までが営業時間のところもあります。今日行くことにしている釣り場の開始時間は日の出から。ただでさえ5月は日が長いじきですが、北海道は北なので朝がとっても早い。なんと日の出の時刻は4時半です。目覚ましをかけて起きた時はコダック時間でままだ夜。コダックは寝ぼけくせがあるので、見ているとしっかりしているように見えて、いろいろなことをやらかしてくれます。そして自分ではなにをやらかしても直ぐに忘れてしまいます。「だって寝てただよ~」はコダックの口癖です。
眠い目をこすって起きたコダックは、「眠いだ~」と言いながらテキパキと支度を始めます。着替えをして、右腕に湿布薬を貼って、それかれ今日はどうしようかな、やっぱり腰に用心のために貼っておこうかしら。「やっぱり腰にも貼っておこう」コダックは、湿布薬のシートを剥がします。「コダックや、貼ってあげるからおいで」背中に貼る湿布は失敗しやすいので、くまが声をかけました。 でも.... 間に合いませんでした。
「くま~。」恥ずかしそうな目をしてコダックがもがいています。
「コダック、どうした。失敗しちゃっただか?」くまが心配そうに言います。
「あのね、くま。湿布薬..... シャツの上から貼っちゃった。
もちろん、コダックはこの事を覚えていません。昼過ぎにはすっかり忘れてしまっていました。「きっとちょっとシャツにかかっちゃっただけだよ。」コダックは自己弁護を試みています。でも、自分でもやりそうだと思うので、否定はできずに、ちょっとづつ事実を軽いほうへ軽いほうへと曲げていこうとしています。でも、おまえ、やってしまったんだよ。
コダックは今日も頭が痛かった。
今日からゴールデンウィーク。コダックはくまに北海道まで長いお散歩に連れてきてもらいました。千歳空港に降り立ちレンタカーを借りて向かった先はBigFight松本。自然湖沼を生かした管理釣り場です。コダックの楽しみは鱒に遊んでもらうとにも増して、ラヴとミルクに逢うことです。ラヴとミルクはBigFightで飼われている2匹の白い、とっても食いしん坊のラブラドール。そしてとても甘えんぼです。コダックはなんだか自分に似ているラヴをお友達だと思っています。
コダックが車から降りると、BigFightの下のお嬢さんに付き添って、ラヴとミルクが出迎えてくれました。下のお嬢さんはとっても親しそうな笑顔で、「お噂はかねがね」とご挨拶をしてくださいました。な、なんの噂なの~。コダックはどきどき。(実はこのページえお見てくださっていて、なかでもコダックの生態についてのページがお好きなそうです。なるほど、噂ってそれか~。はずかしいじゃないか~、とコダックは思いました。)でも、ラヴとミルクがいるのでコダックは大喜びです。受付の椅子に座ると、「なんかおくれ」と、ラヴとミルクが寄ってきます。ラヴ、なんかおまえ太ったんじゃないかい?どうやらラヴはアンパンを食べ過ぎて太ってしまったので、今アンパン禁止令が出ているそうです。BigFightのお客さんが、パンの袋をやぶると、ラヴはしっぽぱたぱた。ラヴ、クリーム(ミルクのことです)と呼んで、パンを2つに割って投げるてやると2匹は空中でキャッチしようと立ち上がります。でも次の瞬間ラヴが変な動きを。ラヴ、おまえ今2つとも食べなかった?その後、魚肉ソーセージを1本づつ貰って、もう食べるものが無くなったと知ると、ラヴはコダックの座っている椅子とストーブの間に横たわりました。ラヴ、おまえ重いよ~。ラヴはコダックの足の上に腹を乗せています。コダックはなんだかほのぼの。食べる、遊ぶ、寝る。コダックの理想の生活です。しばらくすると、なんだか毛が焼けるようなにおいが。ラヴの耳の毛があったまり過ぎて焦げだしています。でもラヴは知らん顔。ラヴ、おまえドジだね。なんだかコダックはととっても親近感をもってしまいます。食いしん坊で、甘えんぼで、寝坊すけで、ドジで、たれ目なんだよね。コダックは内心、どきっ。
その夜ペンションでの食事はとても美味しかったのですが、スーパーボリュームでした。ラヴに刺激され食いしん坊の虫が疼いてしまったコダックは、やっぱり食べ過ぎてしまって、朝まで苦しみました。
コダックは今日もお腹が空いていた。いや頭が痛かった。
その日コダックとくまは中島みゆきのコンサートに行きました。3年半ぶりのコンサートツアー。それに昨年の夜会はチケットが取れなかったので、みゆきの歌を聴きに行くのは2年ぶりです。で、でも開演時間がとっても早い。5時45分開場、6時半開演なんて。コダックの会社は大手町にあります。5時10分終業。そこから横浜の神奈川県民ホールまで開演に間に合うように行くのは至難の業です。電車一本乗り遅れたらもう遅刻です。ですからコダックは夕食をとる時間がありませんでした。
コンサートが終わって家に帰り着いたのは10時半。お昼から食べたのは、くまが中華街で買ってきてくれたカスタードタルトを一個、会場でこっそり食べただけ。おなかはすいているのですが、もう遅くてまともなご飯を食べる気にはなりません。どうしようかな~と思っていると、コダックはふとテーブルの上にバナナが一本置いてあるのを発見しました。
「ねえ、くま~。このバナナたびてもいい?」
「もちろんいいだよ。」
くまのお許しがでました。うれし~。ちょっとコダックの好みからすると若いのですが(くまはまだあまり黄色くなっていないバナナが好きで、コダックは茶色くなりかけたよく熟れたバナナが好き)、でも大きなバナナです。コダックはさっそくバナナを持ってくまのそばによってきて、バナナを握りしめてエレベーターに乗るコダックの会社のお偉いさんのマネをはじめました。(とってもこわい顔の方だそうですが、しかめっつらをしながらお昼のデザートのバナナを握りしめているその方と、エレベータで乗り合わせたことがあるそうです。しかめっつらに、そのバナナがあまりに不似合いで、それ以来コダックはバナナを持つと、その方のマネをしないではいられません) ひとしきりふざけた後、コダックはバナナをむこう柄のところに手をかけました。
柄は1.5cmくらい残して切ってありちょうど指がかかる長さになっています。そこに指をかけ、バナナの背の方に曲げる(ここで、バナナの背がぱっくり割れてむきやすくなるはずでした)。 曲げる、曲げる。 へ?
柄は曲がるのですが、まだ若いバナナの柄と皮は弾力性があって、いっこうにむけようとしません。
「手強いだね~。 どりゃ。」 くにっ。
コダックはそろそろ焦ってきました。 くまは横で大笑いをしています。
「え~い、これでもか。」 くにっ。
コダックは泣きそうです。
「え~ん、くま~、むけないよ~。」 コダックは諦めてハサミで柄にキズをつけ、バナナをむきました。
「どうだ、最後はわたしの勝ちだ。食べてやる~。」
そんなコダックを見て、くまは笑い続けています。
「どうしてそんなに笑うだ~。おかしいだか?」 コダックはすねています。
「おかしいだよ。 だってバナナに負けていただ。それに、くまが予想していたより、3回も諦め悪く格闘していただ。」
「わたしだって、わたしだって、 バナナごときにバカにされたの、生まれて初めてだだよ。おさかなにはいつもバカにされているけど、植物にまでバカにされただよ~ ..... 実はちょっと傷ついているだ。」
今日コダックには人生の汚点が一つ増えた。 コダックは今日も頭が痛かった。
杉の花粉が飛散する季節になりました。この季節、アレルギー持ちのコダックはとても調子が悪い。最近は薬がよくなってきたので(お医者様にもらったお薬と、くまがアメリカで買ってくる抗ヒスタミン剤を併用しています)、比較的普通の生活を送れるようになってきたのですが、頭には輪っかがはまっているような感じだし(頭が痛いのはいつものことか)、鼻水はずるずる、目はうるうる。そして調子が落ちてくると胃腸にきて、明け方気持ちがわるくて目がさめてしまいます。
そんな毎日が続いていた土曜日、コダックはまた3時半に目がさめてしまいました。いつもはここで苦しむのですが、なぜか今日は一言。
「くま~、おなかすいちゃっただ。どうするだ。」
「なにか食べなさい。」 くまが眠い目をこすっていいます。
「いいだ。お茶飲んで我慢するだ。」
そのままもう一眠りして、起きたのは6時ちょっと前。寝坊です。ここまで遅くなっては今日も行けるのはKFS。慌ててしたくをして車に乗り込みます。高速道路に入ると、
「くま~、おなかがすいたよ。非常食のチョコレート食べてもいいだか?」
「いいだよ。」 コダックはうれしそうにアーモンドチョコをたべ始めます。
「くまもいるだか?」
「いらない、どうも胃が重いだ。」 くまもやっぱり花粉症で、グロッキーです。
釣りを始めてしばらくして、コダックはくまに聞きます。
「くま~、何時だか?」
「今日は時計を忘れてきちゃっただよ。」
「そこの大きな時計を見てくれたらいいない。」
めんどくさそうに、くまはルアーを巻き上げ、時計を見にいきます。
「10時半。」
「そうだか。。。。。。。。」
またしばらくして、コダックが、
「くま~、何時だか?」
「11時半だよ。」
「くま~、ごはんにしよ、ごはんにしよ。」 コダックは急に元気になりました。
こ、コダック、おまえお腹がすいていたんだね。
今日のお昼は、うな繁さんの鰻。
コダックはとっても幸せでした。
どうも御殿場のあたりは雪が降っているらしいので、今日は3時に早あがり。あわてて帰ることにしました。やはり御殿場は大雪で、東名高速道路はのっている最中に通行止めになってしまいました。ですから、足柄サービスエリアはスキップして、海老名で一休み。車を下りると、コダックはくまの袖を引いて、
「ねえ、くま。買い食いしよ。買い食いしよ。わたし買い食い大好きなの。」
だ、だいじょうぶかコダック。
でも、コダックは今日はおなかがすいていた。
実はそれは数週間前のことでした。日帰りで北海道まで出張に行ったくまは、ロイスの生チョコレートをお土産に買って帰りました。コダックにはコダックが大好きなミルクチョコレートを、コダックかあちゃんにはブラックチョコレートを。そして翌日、くまはコダックに聞きました。
「チョコレート食べただか? どうだっただ。」
コダックはちょっと悲しそうにいいました。 「ううん。あれ会社に持っていってもいい?」
「いいけど、食べないんだか?」
「だってあれ、モカ味だよ。」
???? くまは不思議に思いました。 夜遅かったし、慌てていたし、隣の箱を取ってしまったのかしら。
今日冷蔵庫を開けると、やっぱりまだそのチョコレートは包装されて、袋に入ったまま冷蔵庫の中にありました。せめて袋から出しておくか。くまがチョコレートの包みを袋から出すと、青い包装紙の横には、「オーレ」の文字が。
「コダックや、やっぱりこのチョコレート、ミルクチョコだよ。」
「だってモカ味だもん。」
「見てごらん、オーレって書いてあるだろ。」
「ホントだ。」
「オーレって何?」
「えっとね、ミルク。 あれ? でもモカって書いてあったもん。」
成分表示を見て、 「カカオ、カカオバター、ミルク、砂糖.... ほら、コーヒーなんて入っていない。」
「だって、茶色い包みだったの。」 コダックは少し自信なさそうです。
「この包み、何色?」
「青。 あれ?」
「だって、だって.... でもよかった。わたしの好きなものだ。逆よりいいよね。」
その時くまには何が起こったのか分かってしまいました。
「オーレ、 カフェオレ、 コーヒー、 モカ。」
「え~ん、どうしてだか分からないよ~。 ショートしちゃったんだよ~。」
でも、コダックは今日も頭が痛かった。
その晩コダックはしんぱいそうにくまに言いました。
「あのね、わたし大丈夫かな~。」
「なにが?」
「だって、最近、ひどいよね。 どうなっちゃうのかな~。 将来が心配なの。」
「どのくらい先の事が心配なの?」
「うっ。 うんと近い将来。」
「大丈夫じゃない。お前の場合、前からだし。」
「でも最近ひどくない?」
「.....」
「やっぱり、ひどいよね。」
「うん。すこし。 でもどうしてあんな風吹けば桶屋が儲かる的なショートするんだ?」
「こればっかりは分からないだよね。」
「分からないのはそれだけだか?」
「ほ、ほげぇ!」
「微分積分」
「ひ、ひぇぇぇぇ」 コダックは慌ててふとんに潜り込みます。
くまは大笑い。
「な、なんでそんなに笑うだ~。 ほら、くまの目尻にはっきりとフカ。」
?????
「目尻に鱶? え~ん、またショートしちゃったよ~。」
でも、コダックは今日も頭が痛かった。そしてコダックは自分の将来がとっても心配だった。
コダックのオフィス(会社の資料室)では、時々おやつが出ます。誰かが持ってきてくれたお土産とか、近所のコンビニで買ってきた自分用のおやつをみんなにお裾分したりします。また冷蔵庫にはチョコレートが入っている事が多く、時々おやつの時間に配られます。ですから、くまは出張に行くと色々な色の小さなスイスチョコがいっぱい入った箱を買ってきてコダックに与えます。会社でコダックの面倒を見て下さっている方々への感謝のしるしです。コダックはそれを会社に持って行き、冷蔵庫に溜めておきます。おやつの時間に配ると、Kさんなどは「わたしこの色がいいです」と言ってブラックチョコばかり選び、自分の机の中に溜め込みます。また、夕方コダックの所に、TさんやOさんが思い詰めたような顔をしてやってきて、「あの、コダックさん... チョコレート頂いてもいいですか」と言ってきたりします。コダックはTさんやOさんにエサ(チョコレート)を与え、会社で餌付けしています。
おやつとは別に、コダックのオフィスの入り口には、いつもアメがおいてあり、好きなときに食べていいことになっています。アメ募金をして、アメがなくなると買い足すことになっていうのですが、募金をせずに直接自分の好きなアメを買ってきて置いていってもいいことになっています。ロッテのキシリトールキャンデーはコダックがうんとお世話になっている上司のIさん大のお気に入り。このアメは会社の近くでは売っていません。先日コダックが家のそばのコンビニで買って持っていき、Iさんに「持ってきましたから食べて下さい」と言うと、Iさんは嬉しそうに一つとって「これおいしいのよね」とおっしゃいました。ふと気が付くと他の人も「あら、これ好きなのよね」と言って持っていき、また別の人は「どれどれそうなの」と言ってなめています。人気があるんだな~とコダックが思っていると、な、なんと翌日の朝にはもう無くなっていました。
「きゃ~大変また買わなくちゃ」とコダックは思い、今日くまと出かけた時、そのアメを売っていたコンビニに寄ることにしました。
「え~と、キシリトールキャンデー.... ねぇくま~、もう売っていなくなっちゃったよ~。」 コダックは悲しそうにいいました。
「え~と、たしかあっちのコンビニに売っていたよ。行く?」
コダックはもじもじしています。
「う~ん、でもいいの。」
「行ってみようよ。すぐそこだから。」
「でも、まだアメなの。」 (コダックの頭の中では、「まだほかのアメがあるの」と言おうと思ったのですが、ショートしてアメがとあるのがくっついてしまったのでした。コダックはよくこういうショートをします。)
くまは、「アメ?」と言いながら、手のひらを上にして八代亜紀のマネをしています。(雨々降れ降れも~っと降れ)
コダックはやっと、自分が何を言ったかに気付きました。
「え~ん、間違えただよ~。飴が雨でアメが....あれ?」
結局次のコンビニにはくまが言ったように目的のキャンデーがあって、コダックはそのキャンデーを3袋買ってもらいました。
でも、コダックは今日も頭が痛かった。
コダックは実は数学にトラウマがあります。どうも高校の時に微分積分で落ちこぼれてしまったのが原因のようです。耳元で「微分、積分」と言うと、苦しんで逃げて行きます。(ちなみにくまも、積分で落ちこぼれました)。コダックが苦手なのは何も微分積分だけではありません。論理学もなんのことだかよく分かりません。本人に言わせるとトリなので、因果関係が分からないそうです。三段論法(本人は、風が吹けば桶屋が儲かると覚えています)までがやっとで、それを演繹法と言われるともう訳がわからなくなります。ですから、背理とか帰納とか言われると、それ何のことと、きょとんとしてしまいます。
釣りから帰ると、くまとコダックは二人で釣り日記を書きます。釣り日記に載せる写真を選んで、コダックが何を書くかを考え、くまがそれを口述筆記します。最近は裏ページも作るようになったので、選ぶ写真が多くなりました。まず採用する写真を全て選んで表形式で裏ページに貼り付けます。そしてそのページを見ながら、表ページに載せる写真を選んで、裏ページから削除していきます。
「柿田郎さんは人権がないから表ページでいいの。」
「え~と、師匠はやっぱり人権ありかな。トリミングしよう。」
「Dydoさんは、もちろん人権無し。」
載せる写真は主としてコダックが決めます。
う~ん、表に載せる写真が少ないから、これも表にしよ。」 コダックが言いました。
「そう、そこで列の削除!」
くまは無言で作業を続けます。カーソルを行のメニューに当てて、削除の位置に。
「列の削除だってば。」
くまはそれを無視して削除をクリック。
「ま゛っ!」 無事に写真とそれのコメントの行が消えました。
「行.... でよかっただね....」 コダックは恥ずかしそうに言いました。
「おまえ、実は中学校の行列ですでに落ちこぼれていたんだね。」 くまがやさしく言いました。
「うん、行列もわかんない。」 コダックはとうとう白状しました。
「いいじゃないか~、行列が分かんなくたって日常生活困んないもの~。」
「行と列が分からなくても、本当に困らない?」
「うん、ちょっと困った事になったカモ。」
コダックは今日も頭が痛かった。
それはくまとコダックがKFSに釣りに行った時のことでした。KFSの2号池で大量放流があったため、コダックも久しぶりに数釣りを楽しみ、そろそろ腕が痛くなってきました。あ~疲れた、コダックは何か暖かいモノを飲もうと受付横の自動販売機のところへ。え~と、え~と、何にしようかな。やっぱりムースミルクティーにしよ。コダックは500円玉を投入口に入れ、ボタンを押しました。
し~~~~ん。自動販売機はうんともすんともいいません。
「え~この自動販売機、500円玉使えないの~」 コダックは少しおろおろしながらいいました。
「使えるよ。だって電気点いているだろ。」 一緒に休んでいた常連の方が教えてくれました。
「だって、だって、お茶が出てこないよ。」 確かに押しボタンの所に電気が点いています。
「そのお茶が売り切れなだけだよ。」
が~~~ん。 確かにムースミルクティーの所にだけ、売り切れの赤いランプが。
もう何百回もこの自販機使っているのに、どうしてわたしったら500円玉が使えないなんて思っちゃったんだろう。どうしてこんなに直ぐ、笑いのネタを提供しちゃうんだろう。コダックは大ショック。
ちなみにムースミルクティーは季節商品なのでもうすぐ別の商品との入れ替えがあるとの事。だから補充されずに売り切れのままになっていたのでした。
コダックは今日も頭が痛かった。
最近コダックにとっては辛い日が続いています。天気が良くて気温が上がると、いやが上にも花粉が飛散します。そうすると目はうるうる、洟はずるずる、ただでさえ痛いコダックの頭はいつもにも増して重く痛みます。コダックはこの季節、小さな脳みそがみんな洟になって頭のなかでちゃぷちゃぷいっているような気がします。おまけに今日コダックは会社の歯医者さんに呼び出されて、歯の掃除をされてしまいました。ずっと口を開けて、キュィィィン、ズボッズボォボボボボという音を聴かされながら、頭まで伝わってくる振動に耐えるのはなんて辛いことでしょう。いつのまにか肩や首にも力が入り、筋肉の少ない細い首がこってしまいます。ですから歯医者さんが終わった時、コダックの思考能力は....みなまで言うまい。
会社の席にもどりコダックはパソコンでメールを開きお仕事を始めました。
「な、なに~、訳がわからん。」 コダックは思いました。
都合の悪い日にちを教えて下さいと頼んだメールに、相手の方は、「19日ならベスト、それ以外なら27日、3月5日、6日です。」と返事をしてきています。もちろんコンテキストを読めば、都合がいいのはこの日付ということなのでしょうが、休日作業の打ち合わせなので、万が一にも誤解があってはこまります。
「しかたがないな~」と思いながら、コダックはメールの一番下のシグネチャー(署名)のところに書いてある番号に電話しました。
****-****。 トゥルルルー、トゥルルルー 「はい、○×△□銀行でございます。」
ぐぁっしゃん。 コダックは思わず受話器を置いてしまいました。
「あ、切られちゃった!」と、後輩のTさんが呟くのと、
「え~ん、私ったら自分に電話かけちゃった!!!」とコダックが叫ぶのは、ほとんど同時でした。
メールの相手の方はシグネチャーを付けていなかったので、コダックはその前のメールで付けた自分のシグネチャーにある電話番号に電話をかけてしまたのでした。(でも普通、かけている途中で気が付くと思うんだけど)
状況を理解した後輩達が口々に叫びます。
「コ、コダックさん、大丈夫ですか?」
「いやだ~、大丈夫じゃないですよね~。」
「うん、全然大丈夫じゃない。」 かわいそうなコダックは小さくつぶやきました。
コダックは今日も頭が、とぉ~っても痛かった。
コダックはいちごがとっても好きです。でも最近いちごが高いのであまり満足するまで食べることができません。コダックの感覚では、1パック500円未満が普通のいちご、500円以上が高級いちごということになっています。最近栃おとめでも安くなって480円くらい。あまおうになると一並べで1000円近くしてしまいます。ですから自分ではとても買えません。くまが買ってくれるのを待っています。ですから、お腹一杯いちごが食べられるいちご狩りはコダックのあこがれでした。
この週末、くまが出張から帰ってくるのが土曜日だったので、週末のお出かけに遠くへは行けませんでした。何処へ行こうか悩んだあげく、コダックはくまに大塚へら鮒センターに行こうと言いました。
「あんまり釣れないかもしれないけど、このあたり日本で一番のいちごの生産地なの。いちご狩り、いちご狩り行こうよ~。」
という訳で、今日のお出かけは栃木県。いちご狩りに行くことになりました。午前中、釣り堀でちょっと遊んで10時過ぎにあがり、50号線を佐野に向かって走り、いちごの里を目指します。「いちご、いちご」コダックの頭の中ではいちごの歌がなっています。と、くまが道路の反対側を見ていいました。
「あ、味の時計台がある。」
「え、ほんと、ほんと? 食べる。」
朝から何も食べていなかったこともあり、急遽Uターンして味の時計台に。くまは特製ラーメンの味噌あじ、コダックは特製ラーメンの醤油あじを食べました。
「なんか満ち足りたお食事だったね。」 コダックは久しぶりの札幌ラーメンに満足そうです。
再びいちごの里を目指して走り出すと、道が空いていたこともあり、30分ほどでいちごの里についてしまいました。いちごの里は人気が高いようで、駐車場はほぼ満車状態で、道に人があふれています。受付に行くと、12時からの回から14時からの回まで一杯の札が。どうしようかと思いながら受付に並ぶと、前の人も予約をしていなかったらしく、受付の人が電話で農場と話しています。「12時からの回、まだ入れますか?」 よかった、一杯の札が出ていても少しは空きがあるようです。
「12時からの回に入れなかったらどうする?」 コダックが心配そうにききました。
「待てばいいんじゃない?」 まだお腹が一杯のくまが答えます。
「え~、待つの~。」 コダックは不満そうです。(コダックや、お腹は大丈夫なのか?)
幸いコダックとくまは12時の回に滑り込ました。
いちご園のビニールハウスにはいると、ところどころに真っ赤な大きないちごが実っています。コダックはもうおおはしゃぎ。
「ねえくま、こんなに大きいよ。どうしよう、そんなに食べられないかもしれない。どうして前は100個も食べられたんだろうね。」
「こんなに大きくなかったからじゃないか?」
「ほら、こんなに大きいよ。」 ぱくっ。 「大きい方が甘いみたい。何故かな~。」
コダックはよろこんで大きな実を選んでたべていきます。ぱくっ、ぱくっ。
(その様子は釣り日記のいちごの写真にカーソルをあててみて下さい。コダックがいくらでもいちごを食べます)
せっかく来たのですから、くまも頑張ってたべました。30個弱食べたでしょうか。くまのお腹はもういっぱいです。ふと入り口でもらったへた入れの小さな紙コップを見ると、1/3くらいへたが入っています。そしてコダックのコップを見ると、な、なんとほぼ満杯。
「コダックや、たくさん食べたね。」
「うん、もうおなか一杯。 .... あれ、くまどうしてそんなに少ないの? あ分かった、押し込んでいるんだね。コダックもやる。」
コダックはコップの中のへたをぎゅうぎゅう上から押しました。でも、一旦押し込んだへたはすぐに反発してコップいっぱいになってしまいます。 「あれ~、コダックが大きいのばかり食べたからかな~?」
「そんな訳ないだろ」と心の中でつっこむくま。
30分食べ放題だったのですが、15分ほどでもう食べられなくなって、くまとコダックはハウスを出ました。
(いちごを頬ばりながら、なおもう一個口にいれようとするコダック)
帰りの車のなかで、コダックが言いました。
「くま~、ゲップがいちごの香り。逆流しちゃいそう。」
コダックは今日も頭が痛かった。
11日の夕方から沖縄に出張に出ていたくまが昨日遅く帰って来ました。くまが帰って来たのでコダックは大喜び。「さびしかったよ~、寒かったんだよ~」とひとしきりパタパタと騒ぎまわっています。「コダックや、お土産だよ。シークァーサーのジュース。これを泡盛にちょっと入れて飲むと美味しいんだよ。」 「くゎあ。それは素敵だだね。どうするの、お湯割りにいれるの?」 「泡盛に氷を入れて、それにちょっとこれを入れて飲んでいたよ。とってもさわやかになるんだ。」 「それはいいだね。コダックも飲むの。」 その時、コダックの頭の中で誰かが、「ひらみ、ひらみ」と囁いていたそうです。「ひらみ? なんだろう。なんか間抜けだな~」と思ったそうですが、コダックはいつもの事と、その声を無視しました。
翌日コダックは、会社でくまのお土産の事を自慢しました。「あのね、くまが沖縄のお土産でシークァーサーのジュースを買ってきてくれたの。おいしいかな。」 「ああ、ヒラミレモンですね。お醤油に入れてポン酢にしてもおいしいですよ。」 Tさんが言いました。 「え、ヒラミレモン? そっか、やっと分かった。くまとシークァーサーの話をしていた時に、誰かが頭の中で『ひらみ、ひらみ』って言ってたの。なぜかな~って思ってたんだけど、ヒラミレモンだったんだ。」 「なんですか、それ?」 まわりの人は怪訝そうでした。
家に帰ってコダックは、くまにヒラミレモンの話をしました。「あのね、シークァーサーってヒラミレモンのことだよね。」 「そうだよ。よく知っていたね。」 コダックは今日会社であった話をくまにして、そしてため息をつきました。「私の頭って、こういった全く役にもたたない知識が入っているんだよね。」 「お前ってもしかしたら、賢いのかな~。」 「でもね、ところどころ記憶の線が切れているの。それでね、思い出そうとして苦しむの。もうちょっと賢かったり、おばかだったらよかったのに。」 「そうだね、『ヒラミレモン』まで出てくれば何の役にもたたない無駄な知識も蘊蓄といわれるんだけど、『ひらみ』だけで止まってしまうと、これはもう脳みその無駄使いとしか言いようがないよね。」 ..... ぐゎぁぁぁ~ん。まったくそのとおりだとコダックは思ったそうです。 「く、くま~、わたしの脳みその中ってそんなものばっかりしか入っていないの。」 「そうそう、それで薄い2層目が1層目に言うんだ、『ひらみ、ひらみ』って。」 (解説: 人間の脳は何層にもなっていますが、通常トリの脳は単層だそうです。唯一カラスだけが二層になっていて、そのせいであんなに賢いのだそうです。) 「そ、そうなんだ。 (ぐぁぁぁぁ~ん)。」
コダックは今日も頭が痛かった。
正月休みが終わって早々にひどくお腹をこわしてしまったコダックは、やっと回復はしたもののごはんが食べられずすっかり痩せてしまいました。そんなコダックを見て昨日はくまが、美味しくて、栄養があって、お腹に優しいものといってコダックに大好きなうな繁さんの鰻を食べさせてくれたので、コダックはとっても幸せな気分です。本日会社のロッカールームでコダックはまたちょっと嬉しい発見をしました。「あ、制服のスカートが回る。こんなの会社に勤めてウン十年で始めて。」 コダックは辛かった数日間の後、ほんのささやかな幸せを手にしました。でも、もういやだなあんな辛いダイエット。
お昼過ぎ、ふと近くの席を見るとSさんが上着を着込んで、青い顔をしながらブルブルと震えています。みんなで心配して話を聞くと、暮れから正月に向けて気を許したせいでスカートがきついそうです。どうにも苦しいのでババシャツを脱いだら寒くてしかたがないということ。「スカート変えてあげようか?」 コダックがちゃかして言うと、なんとSさんは、「ホントですか~」と嬉しそう。目が懇願しています。 あわわわわ。 「お~い誰か、9号のスカートを持っている人~。」 と声をかけると、「私のでいい?」 とTさんが申し出てくれました。「いいんですか、いいんですか?」 Sさんは本当にうれしそうにTさんのスカートを持って、いそいそとロッカールームに消えていきました。
その日の午後、Sさんはすっかり顔色も良くなり、元気に仕事をしていました。本当にスカートがきつかっただけのようです。会社に入ってウン十年。「正月気を許したのでスカートがきつい」という話は毎年のように聞いていますが、本当にスカートのサイズを上げたヤツは始めて見たそうです。
コダックは今日は、他人の事で頭が痛かった。
昨年末から大暴れをしていたコダックの食欲魔神は正月休みの終了とともに去っていきました。4日会社に出社したコダックは、会社の食堂でハヤシオムライスを食べて、うっぷ。ひどい胃もたれがしました。暮れからの暴食のたたりか、風邪がお腹にきたのか、コダックの胃腸はストライキに入ってしまいました。
「くま~、どうしたらいいだ~。苦しいよ~。お腹がものすごい膨満感だよ~。」
胃薬を飲んでも全然効果がないようです。4日の夜お腹が気持ち悪くて眠れなかったコダックは結局本日会社にも行けずに家で休むことになってしまいました。かわいそうなコダック。
コダックは今日はお腹が痛かった。