本人は人見知りするので、誰にでもという訳では無いというのだが、コダックは頭を撫でられるのが好きだ。また歌を歌ってもらうのも好きなようだ。 だからくまは、時々頭を撫でながら童謡を歌ってあげる。
今朝もくまは、コダックの頭を撫でながら何の気なしにこう歌い出した。
「もしもし かもよ かもさんよ〜、世界のうちでおまえほど〜。」
そしたらコダックがなぜかもじもじとしはじめた。
「どうしたの?」とくまが聞くと、
「あのね、あのね」とコダック。 「やっぱり、同じこと考えているんだよね。」
「え、なに?」
「お歌の続き。」
「え〜と、次はどうしようか。」 と、くま。
コダックはまたもじもじしながら歌い出しました。
「世界のうちでおまえほど、頭の軽いものはない、どうしてそんなに軽いのか。」
「....(そ、そんなこと考えていたのか)....」
コダックは今日も頭が軽かった。
最近コダックは、喜んだり、元気がでたりすると、「Duck!」と叫ぶ。とても嬉しそうなので、コダックを応援して元気を出させてあげることにした。最近KFSの15分勝負でも、ボウズだったり、1匹しか釣れなかったりするので、応援してあげるときっとコダックは喜んでくれると思う。
さて応援の方法だが、「がんばれ、がんばれ!」と無責任に応援するのはコダックの専売特許である。だからこの方法は使えない。次に思いつくのは名前を呼ぶ方法である。「コーダック、コーダック」と応援するのはなんかゴロが悪いし、「さーちこ、さーちこ」というのは迫力に欠ける。だから、「か〜も、か〜も、か〜も、か〜も!」と応援することにした。きっとコダックは、「Duck!」と答えてくれることだろう。
ということで、実験をしてみた。
「か〜も、か〜も、か〜も、か〜も!」
予想を裏切り、「Duck!」と答えるかわりに、コダックはへなへなと力が抜けて、それでも嬉しそうに笑ってくれた。うん、これはいける。緊張が解けて、良い結果をだしてくれるかもしれない。
そしてコダックはこう言った。
「何人かで応援してくれる時は、合いの手は、『ね〜ぎ、ね〜ぎ』だだね。」
うん、きっとその通りだ。賢いじゃないかコダック。
でも、コダックは今日も頭が痛かった。
このところコダックは調子が悪い。湿気が多く、暑くなったり寒くなったり、そしてクーラーが入ったりするので、体温調整がへたなコダックは調子を崩してしまいます。最近疲れも溜まっているようで、車に乗ると気持ちが悪くなってしまうこともしばしば。
「あたし、頭だけじゃなくて自律神経も弱いから」 コダックが元気をなくしていいました。
(「でもお前は、***が強いからいいじゃないか。」) くまはコダックを励まそうと、言葉を探します。
.....(降参)... 「ところでお前は何が強いの?」 恐る恐る聞くくま。
「う゛...」 しばし考えた後で、 「食い意地!」 コダックは元気よく答えました。
「食い意地は張るものだろう。強いんじゃなくて....」
「そうだかね〜、じゃあ食欲!」
「やっぱりそれしか無いんだね。」
「うん。」 コダックは少し元気になったようです。
コダックはこのところ胃腸の調子が悪い。 (食べ過ぎじゃないですよ。)
あたりまえの事ですが釣りに行って日に照らされると日焼けします。春の間、安全も考慮して長袖を着ていたせいでコダックの手首から先は日焼けで真っ黒、でも腕は長袖シャツにまもられて日焼けしていません。これから半袖やノースリーブになりたい季節なのに、これではいけない。どうすればこの逆タビックスを解消できるのだろう。コダックはその小さな脳みそで一生懸命考えました。
そうだ、手袋をして半袖になって一日焼けばいいんだ。コダックは、白い薄い手袋の指先を切って、使い捨ての逆タビックス解消手袋を作り、KFSへ。梅雨入り前の晴天の日差しは強く、コダックの手を焦がします。
家に帰ってコダックの手をみると、哀れなくらい真っ赤です。
「どうしたんだ、お前。そんなに急に焼いたらいけないない。」
「大丈夫だよ、一日でおさまるよ〜。」
コダックは、腕に熱さまシートをペタペタと貼って腕を冷やしています。
翌日、コダックの腕は少しは落ち着いたのですが、まだ赤くて痛そう。
「やっぱり化粧水と熱さまシートだけじゃだめだだね。アロエのローションぬるだ。」
コダックは薬用の、クール薬用アイスジェルを腕に塗り、保湿と冷却に努めます。
そしてコダックが一言。
「ねぇねぇ、ローション塗るとてかてかと照りが出ちゃって、まるでローストダックを焼くときにタレと飴を塗って焼いているところみたいなの。ほらほらこのへんなんかすごく照りがでてるよ。手羽焼き。」
なんかコダックはうれしそうです。どうしてかな? 痛そうなのに。
今日もコダックは頭が.... もとい、手羽が痛かった。
今日コダックはくまからお土産をもらいました。コダックの大好きなクィーンアリスのケーキです。デザートにケーキがあるので、夕飯を少し控えて2階に上がり、コダックはケーキの箱の前でシッポを振っています。くまから「ゆけ!」というお許しがでるのを待っているのです。
「みんなおまえのだよ。おたべ。」 くまからお許しがでました。
コダックはケーキの箱を開け......(コダックは固まっています)。
「お、おまえ、どれから食べようかと思って、固まっているんだね。」
「うん、よく分かっただね。」 ......(コダックはまた固まっています)。
「えーと、これ。」 コダックはまず、アリスのショートケーキをとり、ぱくぱく。
ショートケーキを大半食べ終えた後で、コダックは聞きました。「くまは?」
「みんな、おまえのだよ。おまえが食べるのがうれしい。」
わ〜い。コダックはショートケーキを食べ終えて、またしばらく硬直。
「え〜と、次はこれ。」
「それなんだか分かる?」
「チーズケーキ。」
コダックは、チーズケーキをぱく。上にのっているイチゴをぱくっ。
「.....」
「どうしたの?」
「あのね、チーズケーキはとってもおいしいんだけど。」
「イチゴも好きだろ?」
「でもね、合わないの。石鍋さんどうしちゃたんだろう。」
「まずイチゴを食べてから、チーズケーキを食べればいいじゃない。」
「そっか。」 と、あっというまにチーズケーキを完食。
最後のプリンアラモードを手にとって。「写真撮らなくていいかな〜。」とコダック。
でもすぐに食べ始めて、フルーツをぱく。プリンをぱく。
半分くらいプリンアラモードを食べ終わって....
「もうおなかいっぱいだけど、これって止められないんだよね。」
「明日は筋肉痛?」
「そうかも。おなかいたくならないといいな。」
プリンアラモードを食べ終わり、コダックは言いました。
「くま〜、飼い主としてちゃんと気をつけなくちゃだめない。食べ過ぎだだよ。」
「...... (おまえな〜)」
コダックは今日も頭が痛かった。
昨日夜更かしをしてしまってたコダックは、朝眠い目をこすって起きてきました。くまは、「はい、タウリン2000mg」と言いながら、コダックに買い置きの栄養ドリンクを渡しました。と、何を思ったか、コダックはカッツポーズをとって、それから栄養ドリンクをごくごくと。
「へ、おまえ何しているの?」
「だから、栄養ドリンクをもらったからこうやって気合いを入れているの。」
「だって飲んでから、さあ頑張るぞって気合いを入れる人はよく見るけど、飲む前じゃない。」
「だって、気合いを入れてから飲んだ方が効くような気がしない?」
はぁ〜。それって..... くまの頭の中では、「がんばれがんばれ源さん、って3回言ってから食べないと美味しくならないんだよ。」という遠い昔のCMが鳴っていました。
コダックは今日も頭が痛かった。
実際にコダックは見た方はお分かりかもしれませんが、実はコダックの首はとても細い。小さくて軽い頭(物理的に軽いと言っています。念のために。)を支えるのには、通常はこの細さで充分なのかもしれません。ただしある状況下では、如何にコダックの頭が軽かろうと、ただでさえ軽いその頭の中の脳みそが鼻水になって流れ出してしまう花粉症季節であろうと、コダックの首の筋肉がコダックの頭を支えるのに不十分なこともあります。それはうつ伏せになった時です。立っている時、座っている時、コダックの頭は体の上に乗っていますので、首の力で頭を支える必要はありません。仰向けの時、コダックの頭は枕の上ですので、やっぱり首で頭を支える必要はありません。でも、うつ伏せで本を読んだり、パソコンを使ったりするときは、首の力で頭を支えなければなりません。ですからコダックは、うつ伏せがとっても苦手です。20分もうつ伏せでいると、「くま〜、肩が凝ったよ。どうすればいいだぁ〜。」と大騒ぎ。ごろごろと転がったあげくに、仰向けに寝っ転がり、暫くするとスゥスゥと寝息を立ててしまいます。
コダックは今日は肩と首が痛かった。
日曜日の午後コダックとくまはベッドにラップトップパソコンを持ち込んで、だらだらとメールのチェックをしたり、ホームページのクルージングをしておりました。午前中に釣り日記を更新して一旦お昼寝。まさかまだ誰も見ていないよね、と話しながらコダックのメールボックスを開いてみると、なんと dekoponさんからのメールが。はや〜い。いつチェックしたんだろうね、お返事書かなきゃねと言いながらメールを読みました。それから、KFSの掲示板、ますコリ、megu's room、RAINBOW とクルーズして、TOMのページへ。あ、次ここ行ってきますは、月末にフィッシングパークうつのみやだ、早く日が決まらないかな、ご一緒するのは難しいよね、と一盛り上がり。その後コダックが言いました。
「私まだ dekopon さんのメール読んでいない。私のメール見せて。」
へ? くまは首をかしげました。だってさっき一緒に見たじゃない。だからメールが来ているの知っているんじゃないの? くまは、しかたないなという顔をしながら、コダックのメールボックスを開いてあげます。「ほら、おまえさっき読んだでしょ。」
「ああそうか。読んだだよね。」
「歩いていないのにね。忘れちゃったんだよね。 よしよし。」
「..... え〜、だって転がったもの。」 コダックは困っています。
「転がってもいないじゃないか。ずっとそこにへばりついて見ていただろ。」
「..... え〜ん、今転がっているもの、転がっているもの。」 ごろごろごろ とその場で転がるコダック。
「お、おまえ。何やっているの?」
「転がっているの。」 コダックはちょっとうれしそうです。
「3歩歩くと忘れるのをトリアタマっていうけど、こんどはおまえ、何になったの?」
「はぐっ。 .....」
コダックはすぐに墓穴を掘って、そこにはまります。
コダックは今日も頭が痛かった。
コダックは今日ナチュラムのオンライン抽選で見事におさかなを釣り上げました。黄色いトリのような生き物が力を入れて、竿がしなる。「がんばれ、がんばれ」 コダックは夢中です。そして最後におさかなをズッポ抜き! あ、糸の先におさかながついている。
うれしい、うれしい、うれしい。る〜〜〜。
コダックは今日、とってもいいことがあった。
くまとコダックは時々ナチュラムの通販で釣り具を買います。ナチュラムは正月やゴールデンウィークの前などに送料無料券が当たるオンライン抽選をやるのですが、コダックはこの抽選が大好きです。頭に毛が3本生えている黄色いトリのような生き物が小さな池で釣りをします。アタリがあるとその生き物は、肩や額に力を入れてサカナを釣ろうとします。当たりの場合は無事にサカナを釣り上げるのですが、外れの場合は糸が切れてサカナが逃げてしまいます。そしてその生き物ががっかりして、花びらが1枚はらりと散ります。コダックはその釣りの間、いっしょに体に力をいれてがんばります。そして、サカナが逃げてしまうと、いっしょにとっても悲しみます。「またおサカナが逃げちゃっただ〜。」
今日もコダックは自分のパソコンで抽選をし、それに破れるとくまのパソコンでもう一度抽選を行いました。結果はというと、ご想像の通り.....
コダックは今日もとっても悲しいことがあった。
KFSの掲示板で「精神論的な応援をする」(まったく無責任に、「がんばれ、がんばれ、みんながんばれ」と応援をしたそうです)としょうされたコダックが、本日新しい技を開発しました。くまのそばにきて、にこにこ笑いながら、「うん、うん、そうだね、そうだね。」と言うのです。それも話題とか、状況にはまったく関係なく、突然そばによってきて、「うん、うん、そうだね、そうだね」と。くまが、「どうしたのおまえ?」と怪訝そうな顔をしてコダックに聞くと、コダックはとってもうれしそうにカレンダーの写真を指さしました。くまとコダックの家のカレンダーはペンギンのカレンダーです。コダックが指さしたカレンダーの写真には、沢山のペンギンが写っており、コロニーを形成しておりました。
「うん、うん、そうだね、そうだね。」 コダックの目は期待で輝いています。
「....」 くまはため息をつきました。(おまえ、どうしても言ってもらいたいんだね。)
「うん、うん、そうだね、そうだね。」
「.... そう、 肯定ペンギンなんだね。」
「うん、うん、そうだね、そうだね。 かわいいでしょ。ちょこちょことついてきて、無責任にコウテイするの。」 コダックは、くまに分かってもらえてとてもうれしそうです。
(はぁ〜〜〜)
コダックは今日は、頭が痛かった。
淡水大好きさんのスモークサーモンを食べ終えて、お礼をいったら、こんどはなんとshinさんがまたスモークサーモンをくださいました。昨日のことはすっかり忘れて、コダックは大喜び。「だいぶ前に作ったから、一週間以内に食べてね。」のお言葉をいただいて、コダックは思いました。「これは熟成させなくていいんだ。」 昨日のお昼に淡水大好きさんがサンドイッチにサーモンを挟んで食べていたのを見て、「まねしてみよう。ああすれば沢山たべられるし。」
お昼にくまが「今日はお昼からshinさんのスモークサーモンをいただくだか?」と聞くと、コダックは「うん。」とうなずいて、それからそわそわ。 「..... わかっただよ。パンがないんだね。そこのコンビニまで買いにいくだか?」 「うん、行く。」 コンビニに買ったパンと、バター、それにマスタードを持って今度はコダックはうきうき。「食べるの、食べるの、淡水さんの本格的なサーモンも美味しいけど、私 shin さんの促成作りも大好き。だってとってもフレッシュなの。」 パンにバターを塗り、マスタードをその上から塗って、その上にスモークサーモンを7切れ載せて、「ねえ、くま見て、とっても贅沢。」 サンドイッチを作ってコダックはにこにこ。「ねえくま、のこりのサーモンは、くま。切れ端だけどいいよね。」と言って、コダックはサーモンサンドをぱくっ。 「おいしい〜。 どうしてこんなにおいしいの。 このマスを作った柿田郎さんえらい。それから、薫製つくった shin さんもっとえらい。」 コダックの目はあまりのおいしさに潤んでいます。 「ねえくま、おいしいよ。おいしいよ。」 コダックはとっても幸せにお昼をいただきました。そして思います。 「まだ後4分の3も残っているの。 うふ。」
コダックは久しぶりに幸せで満ち足りた日を送りました。
コダックは今日は、頭もお腹も痛くありませんでした。
3月の中頃KFSに釣行に行った際に、コダックは淡水大好きさんからスモークサーモンをいただきました。いただいたスモークサーモンはコダックの宝物です。しばらく冷蔵庫で熟成させて方がおいしいというKFSのホームページ上の書き込みを見て、コダックは食べたいのを我慢して待っておりました。実は、その後本当は足をけがして、コダックはお酒を控えておりました。あんなにおいしいものを食べる時に、お酒を飲まないなんて冒涜だ、とコダックは考えています。だから足のけががよくなり、サーモンが熟成しておいしくなるのを、コダックはじっと待っていたのでした。
この日くまとコダックは帰りに待ち合わせをして、コダックの好きなケーキを3つ買いました。その帰り道くまがいいました。「明日はKFSに行くから、淡水さんにお礼を言わなきゃいけないよね。今晩、淡水さんのスモークサーモンいただくだか?」 「うん、そうしゅる。」 コダックはとってもうれしそうです。「あれね、とっても楽しみにしていたの。うんとおいしいんだよ。」 コダックはもうるんるんです。
食事が終わり、コダックはくまにスモークサーモンを切ってもらいました。なんとも香ばしい薫蒸香が部屋に広がります。コダックはもうたまりません。コップを差し出し、くまに焼酎のお湯割りを作ってもらいます。この焼酎もコダックが大好きな芋焼酎の”はんぴどん”です。「ねえ、くま、食べていいの? 食べていいの?」 コダックはもう夢中。 「いいよ」とくまが言うと、まず一口焼酎を口に含んで、「おいしい〜。」 そして、淡水さんのスモークサーモンをぱくっ。 「え、え、どうして、どうしてこんなにおいしいの? あのお腹の脂のところ、薫製の香りが強く付いていて、もう絶品!」 「おいしいね、おいしいね。淡水さんにうんとお礼いわなきゃね。」 「くまも食べるだ。とってもおいしいんだから。」 コダックはそう良いながら、お酒をくい、サーモンをぱくっと、とってもハイペース。お酒を一杯飲み終える時にはもうコダックの顔は真っ赤です。そしてお皿にはスモークサーモンが後3切れ。
「もう一杯作ってあげようか?」 くまが聞くと、コダックは少し考えて頭を横に振りました。「うーんとね、もうやめておくの。ケーキも食べたいし。ねえ、くま、これって両立するかな〜。」 「うん、まあ大丈夫なんじゃない? おいしいものだから。(我ながらなんという理由だ)」 「うんそうだよね、おいしいから大丈夫だよね。」 そういうとコダックは残っていたスモークサーモンを2切れ口にほおりこんで言いました。「はい、最後はくま。」
「ねえ、くま、開けて、開けて!」コダックはケーキの箱を見ておねだりをします。「はいはい」 くまがケーキの箱を開けてコダックに見せてあげました。 「ねえねえ、どれがおいしい? どれがおいしい?」コダックはケーキを見て迷っています。「えーとね、最初はこれ。 うーーん、やっぱりおいしい。この牛乳プリンのところがあんまり甘くなくて上品!」 「くまも食べるだ〜。」 コダックはくまにも食べさせようとします。 「じゃあ一口だけね。」 ぱくっ。 「後はおまえが食べていいんだよ。」 「えーそれだけしか食べないの?」 コダックは少し不満そうにしましたが、その後よろこんで1個目のケーキをぺろり。2個目のケーキもなんなくかたずけて、最後のケーキを前になぜか考え込んでいます。
「ねえ、くま、これ食べちゃって平気だと思う。」 「うーん、おまえのお腹の事はわからないな〜。でも大丈夫なんじゃない?」
「そうだよね。」 コダックはそういうとうれしそうにケーキをぱくぱく。 .... そして5分後に.....
「くま〜、気持ち悪いだ〜。」
「そうそう、ソルマックがあったはず。あれ飲みなさい。」
「持ってきてちょうだい。」
「くま〜、気持ち悪いのよくならないだ。なんで止めてくれなかっただ。気持ち悪くなっちゃったない。飼い主として止めてくれなきゃいけないだ。わたしのお腹はそんなに強くないだ。」
くまはその時、スモークサーモンを下さった時の淡水大好きさんの言葉を思い出しておりました。
「これでまた気持ちわるくなっちゃうよ。」 そう、淡水さん貴方は正しかった。でも、スモークサーモンはとってもおいしかったから、コダックは本望だと思う。それに、スモークサーモンまでは大丈夫だったんだから。ただ、お酒を飲むとコダックの押さえがきかなくなっちゃうだけ。
コダックは明日もきっと筋肉痛(胃の筋肉が)。
ここ数週間コダックは様々なけがに見舞われてしまいました。3月の中頃釣り場でやってしまった肉離れの影響でしょうか、その痛みを庇いながら夜トイレに行こうとひょこりひょこり歩いていて、くまの鞄に足の薬指をぶつけてしまい突き指をしたり、やはり釣り場で釣り針で指をひっかいてしまったり生傷が絶えません。とってもかわいそうな1月でした。
この日、くまとコダックは朝一緒の電車に乗って出勤。つり革に掴まった手をながめながらコダックが言いました。「ねえ、くま、ほら見て。釣り針でひっかいちゃった指の傷、すっかり治ったよ。」 傷跡の見えない右手の中指を見てコダックはうれしそう。 でもその後なぜかコダックは黙り込んでしまいました。そしてくまの方を恥ずかしそうに見上げて、 「あのね、けがしたの、こっちの指だった。」 コダックが見せてくれた薬指を見ると、もう傷はふさがっていましたが小さな傷跡が一つ。
「いいない、もう痛くなくなったんだから、わかんなかったんだよー。治ったんだからいいない。」
おまえな〜、けがした指を間違えるなよ、と心の中で思うくま。
「あ〜ん、そんなことしているからまた足が痛くなってきちゃっただよ〜。どうしてくれるだ。足痛いよ〜。」
コダックのけがが全て癒えるのはいつでしょう。
コダックは今日も足が痛かった。
最近KFSの掲示板で交換したフックの捨て方について話が出ていました。それを読んだコダックがなにかを作りはじめました。カッターナイフを持つ手がなんだか危ない。「何を作っているの?気をつけるんだよ」とくまが言うと、「リバークリーン。 これね、携帯ごみ入れなんだけど、奈良子釣りセンターの管理人さんが作ってお客さんにあげているんだって。前からそれは(ゴミ入れを一人一人が持つということと、持ってほしいからこういうものを作って配るという努力が)すばらしいな〜と思っていたんだけど、これなら針をすてるのにも使えると思って。」 と言ってコダックは”リバークリーン”を2個作りあげました。
コダックはうれしそうに”リバークリーン”をくまに見せ、「くまの分も作ったよ、ねえ、使う?使う?柿田川で使う?」 くまはちょっと考えて答えました 「使わない。」 「えーどうして〜? ほらこうしてピンオンリールに付ければぜんぜん気にならないよ。」 コダックはピンオンリールに付けた”リバークリーン”をくまに見せてくれました。 どうしてくまは使わないって言ったんだろう? コダックは不思議に思いました。コダックは翌日その訳を知ることになるのですが......
翌日(28日)の朝、ルートイン裾野に泊まったコダックは釣りの支度をすっかり整えて、ロビーのソファーでレストランが開くのを待っておりました。団体さんが泊まっていたせいか今日は7時すこし前にレストランが開きました。「わーい、ごはん、ごはん」とコダックは大喜び。ソファーから立ち上がり、レストランにダッシュ.... ダッシュ.... のはずだったのですが.... くまがコダックの方をふと見ると.....
ソファーの所でコダックは、ジタバタと羽ばたいておりました。
よくよく見ると、少しけばだったソファーの生地に”リバークリーン”のベルクロテープが張り付いて、伸びたピンオンリールのラインの先にコダックがつかまっておりました。
「つかまった、つかまったよ〜。」 ジタバタジタバタ。
「....やっぱり.....」 くまはため息。
その後もコダックは、ベルクロテープで袖を縫い止められたり、タックルバックにつかまってしまったり。という訳でこの日から、我が家では”リバークリーン”は、”コダックキャッチ”と呼ばれることになりました。コダックは今考えています。「コダックキャッチだけを別のピンオンリールに付けて、胸の所に付ければ、あんなにあちこちに捕まらないで済むかしら。」
コダックは今日も頭が痛かった。
2週間前コダックは左足のふくらはぎを痛めてしまいました。 肉離れの場合は、まだ患部が炎症を起こしている間は冷やしてやり、炎症が治まったら暖めてやるのが正しい治療法だそうです。今日コダックはふくらはぎをしきりにさわっては頭をひねっています。
「ねえ、くま〜、ここまだ熱もっていると思う?」
「さわったら分かるんじゃないの。」
「あのね、分厚いおにく(贅肉)に阻まれて..... 分からないの。くまさわってみて。」
「...... (ほ、本当だ分からない).... あ、まだちょっと他のところより熱いかな(今までさわっていたから暖まったかな)」
このままこの話題を続けると怖い考えになってしまいそうなので、くまが話題を変えにいきました。
「今日は週末だから、ビールでも飲むだか?」
「え、本当にいいの? (ニコニコ)」
「はい、おまえの好きな一番しぼり」
「る〜〜〜。 (くぴくぴくぴ)」 うれしそうにビールを飲むコダック、さっきの話題はもう忘れたようです。 しばらくするとコダックの顔が赤くなりはじめました (くぴくぴ)。
やおらパソコンを開いてコダックはHPを見はじめました。
「ますコリ、これおもしろいんだよね。あれ、ふなさんてパックロッド持っていたっけ? すごいな〜、きっとお得意先に2ピースロッド持っていくんだね。わかいな〜。すごいすごい。」
「TOMさんのページは、...... dekoponさんて有袋類だったんだ。いつでもどこでも好きなときに食べ物が手にはいるの? 私だったらたいへんなことになっちゃう。」
「KFS...オーザックまだ帰ってきていないみたいだね〜。」
その後、無言でカチャカチャ......
「今度はどこを見ているの?」 (日付の後に単純なパラグラフ、なんか見たようなページだな〜。)
「.... あのね、何か面白いこと書いてないかな〜って..... (ちょっと声を落として) 自分のHPをみるばか。」
コダックは今日も頭が痛かった。
昨日の雪とはうって変わり今日はいいお天気。ぽかぽかと暖かく桜の花も咲き始め、コダックの頭の中はもうすっかり春です。先週痛めた足をちょっとかばいながら池袋の街をお散歩。コダックのご機嫌は上々なのですが、時折鼻をすすります。
「おまえ、最近くまより花粉症がひどくなってしまったね。」 くまが心配そうに言います。
「最近じゃないだ、前からずっと悪いよ〜。ふだんはお薬飲んで押さえているんだよ〜。」 コダックはなんかうれしそう。
「だっておまえさっきから鼻をぐすぐすさせているよ。そんなに花粉出てる?」
「ふん、だって今日はお薬を飲むのを忘れてきました!」 コダックはなぜか得意。
「..... (お、おまえ、ここは威張るところと違うんじゃない?).... 」 くまは心の中でつっこみます。
「(でもしかたないよね。この季節、脳みそが鼻水になって流れちゃうんだから、お薬を飲むのも覚えていられないよね。)」 くまは複雑です。
「どうしただ、くま、変な顔して」
くまは今日も頭が痛かった.......。
池袋のサンスイでお買い物をすますと、もう時計は11時を回っています。コダックはもうおなかぺこぺこ。
「さあ、今日は何を食べる? 久しぶりに焼き肉でも行く? 名月館に。」
「うーーん、焼き肉に行ったらわたし高いものばかり頼んじゃうよ。上カルビ、上カルビ、上カルビ、あ一個上ロースにして。 それから骨付き!」 コダックの脳(半分鼻水)はもう食べ物のことしか考えられません。
「でも〜、回るのもいいな。 お寿司、お寿司。」
「じゃあ、大江戸でお寿司食べる?」
「でもね〜、ラーメンも捨てがたい。ラーメン、ラーメン。」
「じゃあそうする?」
「えっとね、焼き肉とラーメンは辛いけど、焼き肉とお寿司でも、お寿司とラーメンでもいいよ。」
「えー大丈夫なの?」
「うん、お腹空いているから絶対大丈夫。ほんとに大丈夫だったら〜。」
「それじゃあ、まずお寿司に行こうね。」 くまは半信半疑です。
コダックの大好きな回転寿司の大江戸一号店に入り、お茶を入れ、コダックはくまに囁きました。
「あのね、わたしの好きそうなものじゃんじゃん頼んで。」
「それはわがまま。ちゃんと自分で頼みなさい。」 くまがたしなめます。
「..... (だって恥ずかしいんだよ〜。わたし人見知りっ子だから)....」 コダックはすこし不満そう。
「あのね、白身」 コダックは結局大将に言わずにくまに言います。
「シマアジ2つちょうだい」 諦めてくまが注文。 (中略)
またたく間に9皿(黒皿1、白皿8)を食べ終え、コダックはいいました。「あ、甘エビが来た。」 でも、コダックはその皿を見送ります。
「どうしたの食べないの?」
「もうそろそろいいの。」
「ラーメンをやめればもっと食べられるよ。」 ちょっと意地悪く言うくま。
「もうおしまい。そろそろお腹もよくなったの。」
お寿司屋さんを出るとすぐにコダックはいいました。「美味しかった。次はラーメン。がんこラーメンか、ひなの。」
「ほんとうに食べるの?」 ちょっと心配なくま。
「うん。」 コダックはとてもうれしそう。 (コダックには時々食欲魔神が取り憑きます。こうなるともう手が付けられません。)
今年の2月に出来た池袋ひかり町ラーメン名作座に向かい、行列の長かったがんこラーメンを諦めて、らーめんひなのの看板の前でコダックは考えます。
「う、豚とろちゃーしゅーごはん。 くま〜、食べられるかな〜。」
「はいはい、1つ頼んで2人で分けようね。」
「わたし、ひなのらーめんに、ひなたまご(半熟味付き玉子)!」
しっかり玉子入りラーメンを一人前とチャーシューごはん半分を平らげてお店を出たコダックは言いました。 「苦しい〜。ものすごくお腹一杯。」
「.... (そりゃそうだ。).....」
「ねえくま、とっても久しぶりだよ、こうなんて言うか、これ以上伸びないくらい伸びきったゴムをさらに引き伸ばすみたいに、胃袋がみしみしって言ったの。」
「.... (おまえ、そこまで食べなくても〜〜。) ...」
「明日きっと(胃袋が)筋肉痛になるよね。 どうしよう、くま〜。 今夜からかなー、それとも明日から?」
コダックは明日はきっと筋肉痛....... まちがいない!
今年もまた花粉症の季節になりました。アレルギー体質のコダックは、風邪+花粉症+喘息で大変調子が悪い。週末だというのに釣りにも行かず、「くま〜調子が悪いよ、どうしたらいいだ?」と困っておりました。夕食の片づけを終えたコダックは、冷蔵庫からアルミフォイルでくるんだ物を出してきて、うれしそうに言いました。「ねえ、くま〜、今日はお休みだよね。わたしね、これ食びるの。」 コダックが持ってきたものは、先週 shin さんからいただいたスモークサーモンでした。
「はいはい、切ってほしいんだね。」
「うん、わたし shin さんのスモークサーモン大〜好き。うんと楽しみにしていたんだ。」
いただいた4分の1身(半身の上半身)の半分を薄く切って、くまが言います。「このくらい?」
「ううん、もっと食びるの。」
さらに残りの半分を切って、「このくらいでいい?}
「ううん、全部食びるの〜〜〜。」 コダックは1回で全部食べてしまうつもりみたいです。
居間に戻ったコダックは、お皿に盛ったスモークサーモンをながめてにこにこ。「shin さんてすごいよね。わたし尊敬しちゃう。こんなにおいしいもの作れるんだもの。ねえ見て、切り口がキラキラしているの。」 そう言うとコダックは満足そうに目をつぶり、だまってコップをくまの方に差し出しました。 ..... 「そう、作ってほしいんだね。はいはい。 おまえは薄めがいいよね。」 はんぴどん(芋焼酎)をコップに4分目、それに熱湯をなみなみ足して、「はい」 くまはコップをコダックに手渡しました。 「こんなに美味しいものたべるんだから、飲まないとバチが当たっちゃうよね。」 コダックはとっても幸せそうです。
「くまも食びるだ〜。」 コダックはくまに一切れサーモンを手渡します。それからコップを差し出して、「くまは飲まないの?」 「うん、今日は調子が悪いからね。」 な〜んだつまらないの。コダックの目が言っています。「おいしいね、おいしいね。」 (ぐびぐび) 30分を過ぎたころ、コダックがまた、ちらっちらっとくまの方を覗き見ます。 あれ〜どうしたのかな〜? お皿の上にはまだサーモンが3分の1程残っています。 くまは、コダックのコップを覗きこみました。 底のほうにお酒がちょっぴり。 「また作ってほしいんだね。」 くまはコダックのコップを取り上げて、お酒を作ってあげました。 「よく分かっただね。」 コダックはうれしそうにコップを受け取ります。(わからいでか! 無言でつっこむ、くま)。 「くまも食びるだ〜。」 コダックはまたスモークサーモンを一切れ渡して、「おいしいね、おいしいね。 shin さんてえらい!」 (ぐびぐび)。
30分もしないうちに、コダックはスモークサーモンを食べ終え(2杯目の焼酎のお湯割りもすっかり飲み終えて)、満足そうに言いました。「あ〜おいしかった。」(満面の笑み) そして、真っ赤な顔でいいました。「わたし、よっぱらっちゃった。 ...... きもちわるい.....」 そしてコダックは、ベットにダッシュ!!
「大丈夫?」とくまが聞くと、「頭痛いよ。今日は花粉が多かったから」 コダックは顔をしかめて言います。 5分もしないうちに、「くま〜、頭がいたいよ。気持ち悪い。 吐きそう。ビニール袋、ビニール袋。」コダックは大騒ぎ。 くまが居間に戻って、スーパーで買った買い物をソファーの上にぶちまけて、慌ててビニール袋を持って寝室に戻ると、「なにしてただ。それじゃないだよ。あそこにビニール袋が貯めてあるの」 コダックは不満そうにくまの手からビニール袋を取り上げました。そしてベットの上に、ぱた。 ?????(この間15秒) なぜか聞こえてくるのはコダックが騒ぐ(苦しむ)声ではなく、と〜〜てもやすらかな寝息。 コダックは幸せそうにビニール袋に顔をつっこんで、すでにやすらかな眠りの中..... 「よ、よかったね」.....。
コダックは今日も頭が痛かった。
くまとコダックは、宝くじで3億円あてて会社をやめて遊んでくらすのが夢です。 ようやく病気もなおって元気が出たきたコダックは、当選番号の書いてある新聞の切れ端と、 カレンダーの横に画鋲でとめてある宝くじを取り出してきて、年末ジャンボの当選番号を 調べ始めました。コダックは、なにかしなければならないものは、何でもカレンダーの横に貼っておきます。こうすると忘れないそうです。
「ブッブ〜。ぜんぜんあたってな〜い。」
「またかすりもしない。」と言いいながらコダックは宝くじのたばをチェックしています。
「見るの早いね。みんなハズレ?」くまが聞きました。コダックの前には見終わった宝くじの束が積まれています。
「連番だから見るのは簡単。またビリ等だけしかない。」コダックはなんだか不満そうです。
しばらくしてコダックが不思議そうな顔で聞きました。「くま、ずいぶんいっぱい買ったんだね。」
「え、くまは、20枚しか買ってないよ。」
「でも、ずいぶんいっぱいあるよ。わたし、そんなにたくさん買ったかしら???」
「ちょっと見せてごらん。」くまは、コダックが調べ終わった宝くじを手に取りました。確かに今コダックの手の中にあるものと合わせると、 100枚以上はありそうです。くまは、ぱらぱらと宝くじの束をめくって、そしてあきれたように言いました。
「おまえね〜、サマージャンボの番号調べてどうするの。」
手の中の宝くじを見てみると、たしかに年末ジャンボと書いてある。でも、くまが放りだした宝くじを見てみると、 その大部分にはなんと海で水上スキーをやっている図柄が...ひや〜〜〜、ほんとだ。
コダックは今日も頭が痛かった。
この期間、コダックは風邪の菌がお腹に入ってしまい、気持ちが悪くて苦しみました。熱は7度くらいまでしか出なかったのですが、とにかくお腹の具合が悪くて、気持ちが悪い。食欲も無いので、お医者さんのいただいた薬を飲んで、家で寝ておりました。
「たいへんだ、たいへんだ。」くまが新聞を持ってあわてて階段を駆け上ってきます。「見てごらん、鳥インフルエンザが流行っているんだって。致死率も高いって書いてある。「へ〜、そうなの。でも鶏じゃないから平気だよ。お医者さんも熱が高くないから、インフルエンザじゃないって言っていたし。」 コダックは、くまから新聞を受け取って目を通しました。
「く、くま〜。どうしよう。」コダックは不安そうな表情を浮かべています。「ニワトリ、アヒル、鴨、ガチョウなどが感染するって書いてある。人間への感染は分からないって。鴨にも感染するんだって〜〜〜〜。」
コダックの病気は結局、鳥インフルエンザではなかったようです。4日間、ちょっとのお粥で養生したコダックですが、今は普通のものが食べられるようになりました。「くま、ひどいよね。あんなに苦しくて、あんなにちょっとしか食べられなかったのに、体重かわらないんだよ。不公平じゃない。」今ではそんな軽口もたたけるようになりました。「これから体が、栄養をほしがるんだよね。そうしたらどうなっちゃうの?」コダックの今の関心事は、会社の制服のスカートです。
コダックはこのところ、お腹が痛かった。
この日コダックは、大好きな柿田川フィッシュストーリーで釣りを楽しんでおりました。10時過ぎにくまがミニ鯛焼きでお茶にしようというので、受付のとなりの休憩所までついてきました。さー何を飲もうかしら、コダックは自動販売機の所へ行きました。この自販機はカードを入れるととポイントが貯まり、プレゼントがもらえるものです。もちろんコダックも、喜んでポイントを貯めています。
ふと見ると、カードの差し込み口に、ぺろっと誰かのカードが舌をだしています。誰が忘れたんだろう。年期が入ったカードだから、きっと大切に貯めているのね。コダックは常連の皆さんのところに戻り声をかけました。「このカード誰のですか?自販機のところに忘れてあったんだけど。」 誰も名乗りをあげません。
「それ、前からあったわよ。私も点数つけておいたし。」Neiさんが言いました。
「そっか、誰のでもないんだ。そしてこうして点数が貯まっていくのね。」
回りから、「そう、そう。」という声がかかります。
「そこに置いておけば、てきとうにポイントも貯まるだろうし、夕方までそのままにしておいて誰も取りにこなければ、ほしい人が貰えばいいよ。」 淡水さんが言いました。
「じゃあ、わたしまた戻してくるね。」コダックは、そういって再び自販機の所にもどります。 次の瞬間、
「あ〜〜〜!」というコダックの悲鳴。
「カード、自販機に食べられちゃった。なんか買わなくちゃ〜。」
コダックは、もとあった場所に戻そうと、カードを差し込み口に差し込んでしまったのです。当然、カードは自販機に吸い込まれます。 あわてるコダック。
「くまさん、日記に書かなきゃ。」柿田郎さんが大喜びで言いました。 なぜか、みんな嬉しそう。ほのぼのとした空気がながれます。(な、なぜ??)
結局、親切な淡水さんが、「払い戻しレバーを回せばきっと出てくるよ。」と助け船を出したので、カード事件は事なきを得ました。
コダックは、今日も頭が痛かった。
コダックが家に帰ってきてみると、くまがコダックのためにパンを買ってきてくれていました。コダックの大好きな、新大久保にある Epi-Ciel というパン屋さんのものです。バターたっぷりのホテルブレッドに、アップルブレッド(アップルパイの中身が、丸いパンの中に入っています)、それに森のきり株という名の丸いデニッシュ生地のパン。コダックはもう興奮状態です。「ね〜、くま、食べてもいいの?食べてもいい?」 「いいんだよ、お食べ。」の声に、コダックはうれしくてしかたありません。大好きな森のきり株を手にとって、ぱくっ。 「おいしいね、おいしいね。」 「たくさんお食べ」と、くまが言うと、「でも、そんなに食べられない。」とコダック。 でも実はコダックは、既にやめられないとまらないモードに突入しておりました。
直径25cmくらいの丸いデニッシュを、外側からちぎっては、ぱくっ。 Web で KFS の掲示板を眺めて笑っては、ぱくっ。 mail の返事を書きながら、ぱくっ。 みるみるうちにパンは、直径7cmくらいになってしまいました。たぶんコダックはもうお腹がいっぱいのはずです。でもコダックの手は止まりません。「なくさなきゃいけない。」の一言とともに、残りのパンをぱくぱくぱくっ。
目を丸くしてくまが尋ねます 「大丈夫なの? おまえ、そんなに食べられないって言ったじゃないの。」
胸を張ってコダックが答えます 「大丈夫。だって、3つは食べられないから1つにしたでしょ。」
「え〜〜、そんなに食べられないって、1つ全部は食べられないってことじゃないの〜。」
「大好きなものを食べてる時の、わたしの実力を知らないな〜!」と、無意味に威張るコダック。
翌朝、ちょっと困った顔でコダックはくまに訴えました。
「くま〜、疲れて筋肉痛なの。」
「それなら、湿布をしときなさい。」
「だめなの。たぶんそこには効かないの。」
「どこが痛いの?」 心配そうにくまが聞きます。
「あのね、胃が疲れて筋肉痛なの。」
「....。 そ、それって、もしかして普通は食べ過ぎって言わない?」
「うん、そうとも言う。」
コダックは、今日はお腹が痛かった。
クリスマスを前にして、今日はなんだか町が華やいでいます。デパートの前にはクリスマスケーキが並び、サンタの格好をした店員さんがケーキを売っています。コダックはうきうき。だって今日のお昼は、大好きなおすしです。今日、くまとコダックが向かっているお店は、池袋の大江戸1号店。池袋サンスイのそばにあります。(そういえば、先月その店で、釣りビジョンの格好そのままで寿司をむさぼり食っている杉坂隆久さんを見かけました。でもあまりにものすごい勢いで召し上がっていらしたので、声がかけられませんでした。サインほしかったな〜。) ほとんどのお皿が120円で(特別のものだけ300円)、声をかけると職人さんが握ってくれるので、とっても美味しい。お奨めのお店です。
お店に入って席に着くと、まずすることは、お茶を入れること。ここのお茶は抹茶なので、耳かき2杯(本当は1杯って書いてあるけど)を湯飲みに入れ、お湯を注ぎます。「さて、何をたべようか」コダックはそわそわ。「大江戸サラダ2つ!」まず、くまがコダックの分までサラダを頼んでくれました。ここのサラダは美味しいの。小皿に醤油をちょびっと。割り箸を取って準備完了。コダックはお寿司が回っているレールの上をチェックします。
「あ、エンガワがきた!」 コダックは、まず一皿目をテーブルに置きました。「こんどは、カニ足(ホンモノ)だ。」 コダックはおおよろこび。今日はコダックの好きなネタがどんどん流れてきます。コダックは二皿目をキープ。「あ、どうしよう。こんどは上等(300円)のマグロがきちゃった。ね〜くま、食べてもいい?」 そろそろコダックの前のテーブルはいっぱいです。と、「はい、大江戸サラダおまち〜。」 そこにさっき頼んだサラダがきました。 コダックは、そのサラダを左手でうけとります。
「さあ、いそいで食べなくちゃ。」 最初はなにからいこうかな、とコダックはとったお皿を見回して、うれしそうにエンガワに箸を伸ばしました。 次の瞬間、コダックに思わぬ出来事が....
「え〜〜〜ん、まだおはし割ってなかった〜〜。」
コダックは、左手に大江戸サラダを持ったまま、右手にまだ割っていない割り箸をにぎりしめて、呆然としておりました。
コダックは今日も頭が痛かった。
その出来事があまりにショックだったので、コダックはすぐにはその事をくまに話す事ができませんでした。これからこんな事が増えていってしまうのかしら、わたしはどうなってしまうのかしら、しばらくコダックは一人で悩みました。この日コダックは、会社の同僚のだんなさんの話を思い出し、あれよりはましだと自分に言い聞かせ、やっとくまに、その日の話をしてくれました。
それは先週のある朝のことでした。会社の研修を受講することになっていたコダックは、OD急線のY木上原駅にある会社のセミナーハウスに行くことになっていました。研修のメニューは盛りだくさんで、課題もたくさん出されます。ただでさえ小さいコダックの頭の中は、研修のことで一杯です。「今日はどんな課題がでるのかしら」 コダックは、道々そんな事を考えながら、IK袋駅に向かいました。
次に気がついた時、コダックは地下鉄Mの内線の電車の中におりました。電車はもうすぐS大塚の駅に着く所です。
「S大塚?...ってことは、このまま電車に乗ってると...会社についちゃう!!!」
コダックの家からY木上原に行くためには、IK袋駅からJRのYの手線でS宿まで行き、そこでOD急線に乗り換えなければなりません。なのに、コダックはいつも通り、IK袋駅で、Mの内線に乗ってしまったのです。
先週会社で冗談で言っていたのに。「まちがって会社に来ちゃったりして〜。」後輩たちも言っていたのに。「さすがにそれはないでしょう、いくらなんでも〜。」
我に返ったコダックは、大慌て。「このまま乗っていって、どこかで乗り換えてOD急線に乗れないかしら。あ〜もう分からない。」結局コダックはS大塚駅で電車を降り、IK袋駅まで戻ることにしました。しかし、S大塚駅の上り線と下り線は地下では繋がっておらず、いったん改札を出て、別の入り口から入り直さなければいけません。「あ〜時間が無い。遅刻しちゃう。」コダックは大パニック。コダックは階段を駆け上がり、地上に出て反対側のホームに降りる入り口を探します。信号を渡って道の反対側から地下鉄の入り口に... 「ない! ない! 入り口がない! えー、どうして〜。」 反対側のホームに降りる入り口のあるはずの所は工事中の幕に覆われていています。コダックは大あわて。そのブロックを一生懸命探します。結局入り口は工事で封鎖されていたのではなく、幕で道路の反対側から見えなくなっていたのでした。やっと入り口を見つけて地下に降り、ホームに滑り込んできた反対向きの電車に駆け込みました。
「これからYの手線に乗り換えて、OD田急線に乗り換えて、、、ううっ、ぎりぎり。」
ひとりあせるコダック。そこで車掌さんのアナウンスが。「この電車は混雑の為遅れております。お急ぎのところ大変ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞご了承下さい。」コダックを乗せた電車はゆっくり、ゆっくり走っていきましたとさ。
コダックはやっぱり今日も頭が痛かった。
昨日、柿田川フィッシュストーリーで、shin さんという方から、くまとコダックは手作りのスモークサーモン(ホウライマス)をいただきました。色は見事なサーモンピンクで、切り口は脂でキラキラと輝いています。それに桜のチップでつけたスモークの香りがとってもいい。コダックは普段はスモークサーモンはあまり得意でないのですが(日本で買える市販のスモークサーモンは身が固かったり、塩がきつすぎたりするからです)、この手作りのスモークサーモンはとても気に入ったようです。「美味しいね、美味しいね。スモークサーモンがこんなにおいしいものだとは知らなかった。こんなに美味しいものを作れるなんて、shin さんてすごい。」とコダックは大喜び。大好きな芋焼酎(はんぴどん)のお湯割りをくまに作ってもらい、一口飲んでは、サーモンをパクリ。「うみゃ〜、うみゃ〜、うみゃ〜。こりゃうみゃ〜てかんわ。」と突然へんな名古屋弁がはいったりしています。
と、そこでコダックの右肩におわします破壊の神様が目をさましました。「最近、どうも出番がおまへんな〜。あちゃらかの神ばっかやんか。ここらでわても一仕事しますかいな。」と思ったか思わなかったか、「とぅ」とかけ声を一言... そこでコダックの掛けていたメガネの右のレンズがポロッ。
「あれ〜、どうしたのかな〜。レンズが落ちちゃった。」 コダックは、メガネを外してよく見てみます。すると、あろうことかレンズのフレームが折れていました。
「くま〜、くま〜、大変だ。メガネが壊れちゃった。瞬着どこ?瞬着どこ?」コダックは大あわてです。 「その辺にあったはずだよ」 くまはテーブルを指さします。 「でも瞬着じゃ付かないんじゃない?」 「だって見えないだ。くま〜、瞬着取ってよ〜。会社行かなきゃならないから、一日もたせなくちゃいけないんだよ〜。」 コダックは、メガネの細いフレームを瞬着(釣り名人)で着けようと必死。もう、スモークサーモンどころではありません。幸福の絶頂から一気にピンチ。一滴瞬着をつけて5分間じっと押さえている。どうやら一応くっついているみたいに見えます。そこでフレームのネジをゆるめて、レンズを入れる。慎重にネジを締めてレンズを固定しようとすると、ポロッ。やっぱり接着面が小さすぎてダメなようです。
「どうする?テープででも着けとく?」 くまの心配そうな言葉にコダックは応えます。 「ハリーポッターみたいに?やだ〜〜。」 諦めてコダックは、度が合わなくなった前のメガネを取りにいきました。
コダックは今日も頭が痛かった。
くまとコダックは2泊3食で箱根にお泊まり。朝はバイキングの朝食です。野菜がたっぷり食べられるのがうれしい。最終日の朝、コダックは野菜サラダの隣に、フルーツサラダがあるのを見つけて大喜び。フルーツサラダもボールに取って、ドレッシングのコーナーへ。野菜サラダに和風のドレッシングをかけたまでは良かったのですが.、次に手を伸ばしたのは、和風ドレッシングの隣にあった白いトロトロした液体。
(コダック)
ヨーグルト。 (3つ並んだドレッシングのポットの真ん中に手を伸ばし、フルーツサラダにたっぷり)
(くま)
そ、それ違うと思うな (おそる、おそる)
(コダック)
そんなことないよ〜。(不満そうな顔をして、ちょっと味見。)
(コダック)
「ま`」 そして、その液体の上の紙をうらめしそうに眺める。そこには、しっかりフレンチドレッシングの文字が。
(くま)
(新しい器を取って) ほらほら、これにフルーツサラダを取って。
(コダック)
いいもん。ヨーグルトが無いならほしくないもの。
席についてから
(くま)
どうして3つ並んだドレッシングの真ん中がヨーグルトだと思うかな〜。ヨーグルトなら、ガラスの器かなんかに入っているんじゃない?
(コダック)
そんな事わかんないもの。
(くま)
だって和風ドレッシングの隣で、同じ容器だったんだよ。
(コダック)
それはね、昨日は確かにフレンチドレッシングだったけど、今日はヨーグルトに見えたんだもの。
(くま)
き、昨日はフレンチドレッシングだった〜〜〜。(あきれて)
昨日フレンチドレッシングだったものが、何で今日はヨーグルトになるの?
それで何の疑いもなしに、かけちゃったの?
(コダック)
だってわたし、オプティミストだから。
とにかくヨーグルトが食べたかったの。
(くま)
.....
(コダック)
あちゃらかの神が耳元でささやいたんだよ〜〜。
ちょっと間違えただけない。(くま)
ちょっと間違えた? 言っててくるしくない?
(コダック)
うん...かなりくるしい。
コダックは今日も頭が痛かった。