2006年10月のお買い物

DAIWA PRESSO 66XUL-SVF LONG CAST SENCITIVE (くま購入)

41580円

まずこのロッドを持って感じたのは、「軽い」ということ。素材の軽さだけでなく、バランスがとてもいい。セパレートグリップの中間のカーボンを厚くしてウェイトとしたアイディアが秀逸で、振ったときものすごく軽く感じました。前のSVFはグリップ全体をカーボンにしたために手に負担がかかり過ぎたのですが、今度のSVFはしっかりその欠点を補い、かつ伸ばした指先でダイレクトにあたりをとらえられるようになっています。あまりの軽さにロッドパワーが無いのではないかと心配してしまいましたが、魚を浮かせる力は強く、バットに乗せて魚を寄せてきます。そしてなによりバレが少ない。はっきり言って、とてもいい竿に仕上がっています。
ルアーの飛びはウエダの竿に若干分があるようですが、6.6ftの長さでそれを補っています。ウエダの竿に慣れていたので、この竿の投げ方にはちょっと慣れるまで時間がかかりました。高田さんに教えていただいたのですが、手首で弾くようにルアーを飛ばすのでではなく、自然に前に運ぶように投げると軽い力で軽量スプーンが飛んでいきます。ロッドにも書いてありますが、細いガイドのせいもあって太いラインは苦手なようです。私は3lbで使っていますが、2.5lbくらいの太さのラインの方がいいみたいです。 (くま)

おすすめ度 ★★★★☆









ラッキークラフト ディープクラ・ピー ほんのりブラウン&ほんのりマッチャ (さちこ購入)

1181円

毎年いろいろなシリーズが発売されるディープクラ・ピーですが、今回の「ほんのりシリーズ」は問屋さんの特注カラーだそうです。茶色・マッチャ・オレンジ・チャートの4色が発売されましたが、使うことの多そうなブラウンとマッチャを購入。ボディ全体にぼかしのように色が乗り、うっすらボディが透けて見えます。こういう光が透過する塗装が可能というのはプラスチックルアーの最大の長所のひとつですね。ただ、着色がけっこう濃いので、「ほんのり」というより「こんがり」っていう感じ。そのままで使っても活躍してくれそうですが、もうちょっとボディカラーが薄い方がいいな~と思っておなか側にサンドペーパーをかけて見たら、着色は表面だけでした。おなか側の着色をすっかり落としてしまうとちょうどシャーベットカラー(それもボディが白い昔のシャーベットカラー)みたいな感じになります。背中の色こそ黒ではありませんが「な~んちゃってゴマシャ」の出来上がり♪冗談はさておき、タンニンが溶けた水色とか底が土の釣り場などではもともとのカラー、クリアウォーターの釣り場ではシャーベット風が効くのではないかと思います。サンドペーパーのかけ方によってどのくらい色を残すのかは加減できますので、いろんな「ほんのり君」を作るのも楽しいかも知れません。(さちこ)

おすすめ度 ★★★☆☆  

ラッキークラフト ディープクラ・ピー、ミディアムクラ・ピー ドロップカラー (さちこ購入)

1176円

こちらの別注カラーは毎度おなじみ有頂天です。おなかがすいてたら食べたくなっちゃいそうなおいしそうな色ですね。魚にもおいしそうに見えるかどうかはわからないのですが、私のルアーボックスは茶色とかカーキ色が中心でやや地味なのでルアーボックスのアクセントに入れて見ました。このシリーズ、グローなんです。ただ、残念な事に発光色は全部蛍光色(緑色)でした。そういう訳で夜に発光させた状態で使うとどの色でも同じに見えてしまいます。こういうグローは昼間使う方が効果的ではないかと思っています。昼間でも目に見える色に加えてかすかに発光していますので魚へのアピールが(発光しないものと)ちょっと違うようです。ちなみに放流後しばらく経ってスプーンへの反応が悪くなった魚に使ったらとても効果的でした。視認性がいいのでどこでどういう動きをしているか追いやすくて、なんと言うか、使いやすくてイイカンジでした。 (さちこ)


おすすめ度 ★★★☆☆

本 クマムシ?!-小さな怪物- 鈴木忠著 岩波書店(岩波科学ライブラリー)2006.8 ISBN 4-00-007462-8 (さちこ購入)

1365円

クマムシという生物をご存知でしょうか。体長0.1mm~0.3mmほどの大きさで世界に数百種類、陸上にも淡水内にも海にも生息します。緩歩動物門という独立した門を与えられていて、四対の足でコケのうえをゆっくりのしのし歩きます。強靱な生命力を持つことでも有名で、絶対零度まで冷やしても100度以上に熱しても死なないとか、120年乾燥させておいても水を与えたら復活した、などなど伝説多数、ひそかなファンも数多く存在するようです。何を隠そう私もその一人で、今、私の会社のパソコンの壁紙は走査電子顕微鏡で撮影されたクマムシの写真になっています。本書はそのクマムシに関する日本語で書かれたはじめての一般書です。今まで漠然としか知らなかったクマムシの世界が魅力的かつ科学的に紹介されていて、この本を読む間実に楽しい時間を過ごすことができました。著者の略歴を拝見するとれっきとした生物学者さんですので科学的に正確なのは当然の事でしょうが、読んでいてなんとも楽しいのは単に私がクマムシファンだからというだけではないようです。読み進むうちに著者のこんなコメントに行き当たりました。「(クマムシと)同じように過酷な環境に耐える生物はたくさんいる、なのになぜクマムシの強靱さばかりが喧伝されるのか。きまっている、かわいいからだ。」あっはっは、そうだよね~、クマムシってかわいいよね~。うんうん、わかるよ。著者が執筆対象に愛情をもっている時、とてもいい著作が生まれることがあります。この本はその好例といえるでしょう。(さちこ)

おすすめ度 ★★★★☆  

TIEMCO ACクランク 39mm 3.7g (さちこ購入)

1365円

この秋発売が続くニョロニョロ系ルアーの第一弾ACクランク、くまがさっそく買ってくれたので使って見ました。素直な感想は、ちょっと難しいルアーでした。この週末(10/28・29日)にKFSでこのルアーを使って見た方が他にも何人かいらっしゃって、釣りがバツグンにうまくてプラグの使いこなしも申し分ない方から「ダメダメプラグ」と言われたりしていましたが、私自身はちゃんと使うことさえできればよく釣れるルアーだと感じました。アクションはウォブリングよりローリングが強く、かなり水押しがあります。動きは大きく、使ってみると実際の大きさ以上に大きなクランクを使っているような感じがありました。スローシンキング=重くしたために動きのキレが犠牲になっているようで、もったりした感じの動きでした。リトリーブ時にもアタックはかなりあったのですが、一番バイトがあったのはフォーリング時。巻くと浮き上がり、水面近くを泳ぐのですが、リトリーブを止めてティップを送り込んでやるときれいに平行フォールで落ちていき、この時にバイトが集中しました。これだけバイトがあっても「難しい」と感じたのには二つ理由があって、まずひとつはフッキングが悪いこと。TIEMCOのページを見るとフッキングを改善するためにいろいろと工夫はされているようですが、それでも大きな頭の抵抗のため&魚のアタックでボディが逃げてしまうためにものすごくバイトはあるのにフッキングが甘くなりばれまくりというもどかしい状態となりました。試しに使って見ていただいた他の方もフッキングが難しいとおっしゃっていたのでこれは間違いないと思います。もちろんショートバイトの影響もあるのですが、普段私が使っているティップのやわらかいロッドではどうにも乗せることができなくて、ミノーイング用の堅めのロッドにしてようやくキャッチに至るようになりました。そもそも自重が3.7gもありますので軽量スプーンまで使えるロッドには荷が重いのかも知れません。もうひとつの「難しさ」はリトリーブ速度。TOMとかココニョロなどのハンドメイドクランクを除いてここまで適正リトリーブ速度が遅いルアーははじめてでした。ほんの少しの水流で泳ぎ、わずかでも早すぎればバランスを崩してしまいますし、一般的なクランクゆっくり引きのスピードだと水面から飛び出してしまいます。引くと浮きあがるので、まずタナまで沈めて極端にゆっくり巻く、もし浮き上がってタナから外れたらリトリーブを止めてまた沈める...という使い方をするのかなと思いますが、私はいらちなので直なところ使いこなす自信がありません(笑)。上級者向き、というのが結論です。 (さちこ)

おすすめ度 ★★☆☆☆